2021.02.03 公開
松井:以前もちょいちょい言ってはいたんですけど、若かったので。年齢も経験も重ねていって徐々に言えるようになっていったのかな。後輩だけど年上のメンバーが多かったので、言いづらいなって思うこともあったりして、不思議な感覚でした。中西(優香)とか姉さん(佐藤実絵子)が卒業していったタイミングで、自分たちが残された1期生として去っていったメンバーの思いを継承していかなくちゃいけないんだという思いも強くありました。
「(プロレスは)活力であり、元気の源です」
————なるほど。そして何と言ってもこの頃の珠理奈さんは「豆腐プロレス」をきっかけにプロレスに目覚めていきました。ハマったきっかけとして、これまでのアイドル活動と通ずるものがあったんですか?
松井:それはあると思います。アイドルって可愛くて、キラキラしていて、笑顔で楽しそうなイメージがあると思うんですけど、実際にやってみると大変なこともたくさんあって、落ち込んだり辞めたいって思うこともあります。でも、そんな時だからこそ立ち上がらなきゃいけないじゃないですか。待っててくれるファンの方がいるから。プロレスだと、戦って何度も倒されて、もう無理だろうと思っても、また立ち上がって戦う姿は感動するし、自分もちょっとしたことでへこたれてはいけないと思わせてくれたんです。
私自身がアイドルとして活動する上で、ファンの方を元気づけたい気持ちを大事にしてきたので、その気持ちをプロレスから自分がもらったというのが大きいです。学ぶことがあるなって思ったのはその瞬間ですね。自分にとっては活力であり、元気の源です。
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