2020.05.01 公開
UVERworld、伝説の「男祭り」東京ドーム公演がいよいよWOWOWで放送

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「俺たちと一緒に東京ドームに辿り着いてくれて、ありがとう! 俺たちと生きること、戦うことを選んでくれて、本当にありがとう!」。

TAKUYA∞(Vo)が万感の想いを伝え、2011年からUVERworldが開催してきた男性限定ライブ「男祭り」がフィナーレを迎えた。かつてライブに訪れるファンの約9割が女性だったことへのジレンマから、男性ファンにも認められるロックバンドであることを証明するためにはじまったUVERworldの「男祭り」。キャパシティ230人の地元滋賀のライブハウスにはじまり、日本武道館、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナと、徐々に会場の規模を拡大し、ついに11回目の開催で辿り着いたのが、4万5,000人の男衆が集った前代未聞の東京ドームだ。

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開演前、会場のあちこちからお客さんの気合いの雄叫びが上がっていた。異様な熱気と興奮に包まれるなか、ドラム台がせり上がり、真太郎(Dr)が登場すると、TAKUYA∞、信人(B)、誠果(Sax)、克哉(G)、彰(Gt)も勢いよくステージに飛び込んできた。1曲目は、爆発力のあるパフォーマンスで会場のボルテージを一気に最高点まで押し上げた「Don't Think.Feel」。「歴史的な一夜、最高のところへ行こうよ!」。TAKUYA∞の渾身の叫びから、怒号のようなシンガロングに湧いた「WE ARE GO」を挟み、「少しでも俺たちの自由な生き方が羨ましいと思うなら、これを思い出せ!」と、内なる闘志を鼓舞するような「Q.E.D.」、さらに、「10年前、俺たち以外、俺たちの未来に希望を持っていなかった。俺たちは絶望しない」という言葉に、お客さんと一緒にタイトルをコールした「在るべき形」では、広いドームの天井に銀テープが華やかに舞った。巨大なスクリーンには、時折タイポグラフィーを使った歌詞が映し出され、曲間にはTAKUYA∞が魂のこもった言葉をぶつけながらライブは進んでいく。UVERworldのライブは、「言葉」と切り離すことはできない。強靭なバンドサウンドのなかで届けられる、タフでポジティブなメッセージが熱く聴き手の心を揺さぶってくる。

オントレンドなエレクトロサウンドと生のバンドが融合した「ODD FUTURE」、真太郎&信人のリズム隊から誠果のサックスへとソロプレイをつないだ「CORE PRIDE」、さらに。「お前らが聴きたい懐かしい曲をやってやるぞ!」というTAKUYA∞の曲紹介で大きな歓声が湧いた「激動」へと、この日のセットリストは新旧楽曲が織り交ぜられていた。花道の一部がせりあがり、メンバーのテクニカルな演奏にも目を奪われた「KINJITO」のあと、TAKUYA∞が「誰だよ、一体、売れないとか言ったやつは。男にそっぽ向かれて、ロックじゃないとか、あいつらがよく言ってたなー」と振り返り、それでも頂点を目指す揺るぎない決意を綴った「NO.1」への流れは熱かった。自分たちに向けられたネガティブな意見も隠すことなく曝け出すUVERworldは、自分たちの実力をストイックに磨き上げることで、周囲の雑音を蹴散らしてきた。そういう彼らだからこそ、説得力をもって伝えられる歌があるのだ。


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中盤は、インスト曲「和音」と「CORE STREAM」を演奏しながら、サブステージへ移動した。TAKUYA∞と真太郎は二人乗りのハーレーでサブステージに向かう。そこで、ステージの四方を幻想的な光が囲み届けたのは、一途な愛を綴った「First Sight」。お客さんに近い距離でパフォーマンスできることを楽しむように、天井近くまで埋め尽くされた満席の客席を眺めたTAKUYA∞は、「後ろまで見えてる。夢のかたちだよ。ありがとう」と優しく感謝を伝えた。

「お前らの導火線には俺らがきっちりと火をつけてやる!」。全力のパフォーマンスで歌い続けてなお、まったく衰えることのないTAKUYA∞の力強い言葉と共に、「Touch off」でステージに火柱が高く噴射すると、いよいよライブは誰も止めることのできない怒涛のクライマックスに向かっていく。割れんばかりの大合唱が響きわたった「IMPACT」のあと、「いまの『IMPACT』が、俺たちの19年の歴史のなかで、いちばん情熱的な瞬間だった!」と、満足そうな表情を見せる。

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さらに、「お互い後悔のない生き方をしよう」という想い込めた「7日目の決意」を丁寧に届けたところで、ラスト1曲。「年齢とか国境を越えて愛される良い曲を作っていきたい」と、これからの活動に寄せる決意を伝えて届けたラストナンバーは、集まったファンを“仲間”と呼び、10年先、20年先も一緒にいようと誓う「MONDO PIECE」だった。すべての演奏を終えたあと、「俺たちがチームUVERworldだ!」というTAKUYA∞の渾身の叫びで、3時間近くに及んだライブは、大きな喝采に包まれて終演。去り際、感極まったように涙を拭ったTAKUYA∞は、メンバーとがっしり抱き合っていた。


UVERworldのライブは、その瞬間を楽しむだけのものではない。6人が人生を賭けて届けたメッセージを受け取ることで、明日も生き抜くためのちからになる。19年間、そういう音楽を届け続けてきたUVERworldは、これからも私たちの人生に必要な存在としてあり続けるだろう。


【番組情報】
4カ月連続!UVERworld×TOKYO DOME WOWOWスペシャル
UVERworld 男祭り FINAL at TOKYO DOME」
5/10(日)よる6:30 WOWOWライブ


【関連番組】
UVERworld 男祭りHISTORY
5/8(金)午後5:00 WOWOWライブ

UVERworld LIVE TOUR 2015 KING'S PARADE at Kobe World Hall
5/8(金)よる8:00 WOWOWライブ

UVERworld UNSER TOUR at TOKYO DOME
6/16(火)よる6:00 WOWOWライブ

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