30日(月)、名古屋・栄を拠点に活躍するアイドルグループ・SKE48が結成から10年を迎えた。SKE48の公式ツイッターでは当時のメンバーが揃った生写真が公開され、ツイートを見たファンからは「10周年おめでとう」のコメントが続々と寄せられた。
10年前の2008年7月30日、応募総数2670名の中から最終審査に合格した22名がSKE48第1期生メンバーとして活動をスタートした。
SKE48はAKB48の全国進出第一弾として結成が発表された。当時はAKB48も絶対的な立ち位置を得ずに手探りな状態が続いていた事から、周囲からは心配とも批判とも取れる声が多く寄せられていた。アイドルファンは東京へ遠征する傾向があり「名古屋でアイドルは育たない」という定説もあったほどだった。
それでも、東海地方を中心に集まった応募者は、自らの夢を実現するためにオーディションに挑んだ。その中に後の“絶対的エース”となる松井珠理奈がいた。
松井は当時小学6年生でオーディションに参加。オーディション中に歌唱審査用のカラオケ機械が故障し、審査の順番は最後に回されたという。この審査に立ち会った秋元康氏は松井を「ダイヤの原石」と呼び、早くから注目を浴びることになった。
こうして松井ら1期生はこの日から振付師の牧野アンナ氏による過酷なレッスンを受け、8月23日の日比谷野外音楽堂でのお披露目を迎えることになる。この時行われたレッスンが現在までに繋がるSKE48特有の激しいダンスパフォーマンスを形成した。
10年という時間の中で、SKE48が置かれた環境は目まぐるしい変化の連続だった。
結成から半年後には早くも第2期生のオーディションが行われ、高柳明音や斉藤真木子といったメンバーが加わった。AKB48が国民的アイドルグループに成長して行くと同時に、AKB48冠番組にも出演回数が大幅に増え、SKE48も関東でのバラエティ番組の出演の機会が徐々に増して行った。握手会でも回を重ねるごとに着実に動員数を増やしていき、松井珠理奈、松井玲奈に偏りがちだったファン層も、当時の選抜メンバーを中心に個々にファンを獲得していた。そして、結成から5年目を迎えた2013年には初のドームツアー「箱で推せ!」をスタートさせ、翌年2月にはナゴヤドームで単独コンサートを成功させるまでに至った。
すべてが順風満帆と言えた訳ではないSKE48のストーリー。それでも現在までにSKE48が存在しているのは、1期生が霧の中を這うように切り開いてきた道筋があるからだ。そして、そのがむしゃらでひたむきな姿勢に憧れ、SKE48を志した後輩メンバーが共に見えなき道を切り開いてきた。
SKE48のキャプテン、斉藤真木子は云う。
「丸10年。この日から全てが始まったんですね。10年前の今日はSKE48の存在すら知らなかった私が、今日の日をメンバーとして迎えられるなんて。なんと言っても強き者よな皆さん、おめでとうございます!皆さんの存在が私たちの夢でした。いつまで経っても大ファンです!」
2期生の高柳明音は自身のツイッターで伝える。
「SKE48 結成10周年
おめでとうございます
SKE48 OFFICIAL WEB SITE:http://www.ske48.co.jp/