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普段は冬にしか歌わない曲だが、この日は会場がクリスマスになったということで特別に披露された。それに続いたのは高橋優のカバーで『8月6日』。

滝口と芹奈によるギター弾き語りでの演奏は、観客の心をグッと引き寄せ、しっとりした空気に会場が包まれる。

ギターを弾くのは緊張すると話していた2人だったが、そんな緊張は感じられない堂々とした演奏であった。芹奈がステージから去り始まったのは、滝口にとって思い出深い1曲である安室奈美恵の『Get My Self Back』。

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オリジナル曲が少ない時代から歌い続けているだけあって、この歌は彼女にとてもよく馴染んでいた。切ない眼差しで見つめる先には、歌い始めたあの頃のフロアの様子も映っていたのだろうか。「大丈夫きっとすべては上手くいく」という歌詞に支えられてきたのは、それを届けようとしていた彼女自身なのかもしれない。しっとりタイムのラストを飾ったのは『君と私の最高の物語 』で、この日限定のアコースティックバージョンでの披露となった。

再びバンドメンバーがステージに現れ『My voice for you』を演奏。さっきまでの落ち付いた空気が嘘のように、ステージが一気に華やぐ。その勢いは決して収まらず『Love.Force.One』を色気たっぷりにクールに歌い上げたかと思うと、『be master of life』を可愛らしくポップにステージング。この色彩豊かな表現力こそ、ただのアイドルにはとどまらない滝口成美の魅力であろう。

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