山田:そうそう、悪のループに入る。リラックスして、「もうやることやった」って思えば、後は野となれ山となれ。
水川:私も真歩さんが現場で太極拳をしているのを何度も目撃しているんですけど。すごくいいなと思って。気持ち良さそうだし。呼吸もしっかり中に入るし、私も習おうと思って。太極拳は出来ないけど深呼吸するとか、あとイメージしますね。すごく大切なシーンだったり難しいシーンの前の日って、イメージトレーニングをするとできるっていうことに一番近づくから、それがたぶん大事な気がします。
Q. コロナ禍で作品を作られてみて、その苦労と今後もコロナ禍の中で映画やドラマ、舞台制作に俳優としてどう取り組むべきか、ヒントはありましたか?
水川:正直別にそこまでの大変さは感じなかったです。みなさん、気を付けて対策してらしたので私たちはお芝居をする上で、どういう状況下であれ、それがコロナに限らず自分たちが、そこに立ってお芝居するという意義だったり、覚悟っていうものはある意味持ってなきゃいけない気がするんです。でも、お芝居をすること自体がある意味覚悟を持ってやることと同じことなのかなという風には感じます。
山田:ちょっと思ったのは、ドラマの中ではキャストも少ないし最小限のスタッフとキャストで、大所帯じゃないんだけど、みんなのそれぞれの職人みたいな人が集まってきて、あ、できるんだって。一人一人のアイデアが活かされ、少人数だからこそ、たくさん集まれない分、みんなでアイデアを出し合ってひとつのものを作れるんだっていうのは感じましたね。
この作品だからなのかもしれないけど。でも触れ合うということがなかなかできないっていうのが一番コロナの時に思いました。
今まで何にも考えないでやってきたことを、もう1回考え直すっていうことはできた気がします。まだ答えは見つかっていないですけど。
