■山田真歩(丸尾翔子 役)
女友達がいないというのは栄利子と同じなんですけど、栄利子とは対極です。栄利子が硬質なダイヤモンドだとしたら、翔子のほうは柔らかい、なんか水みたいな感じです。職業も栄利子はキャリアウーマンで、翔子は旦那さんの給料でのほほんと生きているんですけど、翔子なりにいろいろ悩みとかもありつつ、ブログを書いているっていうのが趣味で、毎日を過ごしているっていう女性です。
Q. 「ナイルパーチの女子会」はどんな話ですか?みどころを教えてください。
水川:1話から8話まである意味でスピード感がある、その感情の変化と心情の変化と、環境もみんなが変わるので、それを水槽にいるナイルパーチがグワーッと大きく泳ぐみたいに駆け抜けるようにストーリーが進んでいくっていう感じです。目で見ていても、きっと、ストーリーを追うだけでも楽しめると思うんです。内容的には明るいお話では決してないかもしれないので、ぐっと苦しくなるというか、しんどくなるというか…。でも、自分の心の奥底にあるような、心情って普段、向き合おうとしても、なかなか、向き合わないから、そういうものに触れるきっかけになればいいなと思うし、他人目線ではない、自分目線で物事を判断していく素晴らしさというものを、このドラマで見つけてもらえたらいいなと思います。そういうメッセージ性ももちろんありますし、映像がとにかく美しいですね。真歩さんも素晴らしいですし、全部、見てほしいです(笑)
山田:心理劇というか密室でどんどん二人の関係が変わっていくので、本当に鏡のように二人が呼応しているから、相手の演技が良かったら、自分もどんどんノッてきて、面白くなります。1話は二人の関係性を描いているんですけど、全然違う環境で育った二人が普通に暮らしていたら会わないような、すれ違わないような二人が出会ってしまって。そこから、ズレとか、違いとか、共通点とかを二人が不器用に見つけていったり、離れたり、くっついたりしていくので、全然違う他者という存在と出会った時に、どうふたりが変わっていくかというところを見てほしいなと思います。
Q.今私は受験生でここで頑張らなきゃいけない!!という場面が多くあります。
お二人がここ一番!!というときにやるルーティンなどはありますか?
山田:私はここ一番ってなると、肩に力が入っちゃうから太極拳をするんです。頑張らなきゃって思って力がはいるといいことないんですよ。なんかそれを感じて、あ、リラックスしている人が一番最強だっていうのに20代後半で気付いた時があって。それから深呼吸とか、ストレッチしたりして「まぁ、なるようになるよ」みたいな自由な気持ちになった時に一番自分の持っているものをのびのび発揮できる気がするんです。
でも受験ってどうなんだろうね。
水川:リラックスすることが大事ってことでしょ?
山田:そうそう、なんでもいいんだよ。深呼吸すればいいんだから。で、大丈夫って思っていれば、やった分だけは出てくるじゃん。セリフもさ。なんかあせっちゃうとさ、出てこない。
水川:どんどん出てこなくなって、緊張してこわばるから。
