
さまざまな伝統工芸や観光スポットがある中で注目を集めたのが、福岡県の筑後地方に伝わる綿織物・久留米絣だ。独特なかすり模様が特徴となる久留米絣は、夏は涼しく、冬は暖かいという機能性の高さがあらためて評価されている工芸品のひとつ。手仕事という職人の高い技術を要するこの織物を現代風にアレンジしたものが「地域文化商社 うなぎの寝床」が手掛ける久留米絣MONPEだ。テーパードシルエットに仕立てた現代風のボトムスやワンピースなど、モダンな柄やポップな色合いでファッションを楽しむ商品も数多く登場しているのだとか。その他にもバッグやシューズなど現代の暮らしにさりげなく取り入れられるアイテムは、若者や外国人観光客からも喜ばれているようだ。
続くワークショップでは、発祥600年の歴史を持つ福岡ブランド「八女茶」の新しい楽しみ方について。日本に36人しかいないという日本茶鑑定士のひとり「木屋芳友園」社長の木屋康彦氏が八女伝統本玉露を使って実演を行なった。
古き良き福岡×NEO福岡<麹町なだ万 福岡別邸>(C)WWSチャンネル 画像 7/12
茶葉に塩をひと振りかけるだけでも美味しくいただけるというこだわりの八女茶は、濃厚でうま味が強く、まろやかでコクがある味わいが特徴だ。昔ながらの製法を110年以上守り続けているという伝統の味を「氷出し」「スパークリング」といった新しい提案で披露すると、会場内からは驚きの声があちこちから聞こえた。
古き良き福岡×NEO福岡<麹町なだ万 福岡別邸>(※提供画像) 画像 8/12
イベントの中盤では、久留米絣のランチョマットやコースターでコーディネートされたテーブルに福岡の幸を豊かに彩ったコース料理が登場。通常のコースをこの日のために一部特別メニューにアレンジした調理長・寺田勝裕氏の献立は、どれも美しく繊細なものばかり。