2025.07.05 公開
木﨑ゆりあ、主演舞台『パンセク♡』への想い、これからの俳優業の夢を語る!「七変化できる女優さんになっていけたら」

木﨑ゆりあ<パンセク♡>(C)WWSチャンネル  画像 1/8

7月9日〜13日、元SKE48AKB48のメンバーで女優の木﨑ゆりあの主演舞台『パンセク♡』が下北沢・小劇場B1にて公演される。

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パンセク♡』はとあるバーに併設された住居兼事務所を舞台に、住み込みで働く従業員たちの日常を生き生きと描きながら、タイトルにもあるパンセクシャルをはじめ、多様なセクシャリティを持つ人々が登場する作品。

緒方景子役を演じる木﨑ゆりあがWWSチャンネルのインタビューに応じ、舞台『パンセク♡』の現場の雰囲気や今後俳優としての目標などを語った。

木﨑ゆりあインタビュー:

 

Q:舞台『パンセク♡』のテーマを教えていただけますか?

木﨑:私が演じる緒方景子が、レズビアンやパンセクシャルなどセクシャルマイノリティの人たちと出会い、一つ屋根の下で共同生活をしながら、相手のことを知ろうと必死にもがきながら生きていくハートフルコメディになっています!

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Q:舞台の台本を読んで最初どう思いました?

木﨑:読んだ時は本当に知らない言葉が多々あったりとか、自分が普通に使っていた言葉がセクシャリティで悩んでいる人たちに対して、もしかしたら嫌な思いをさせていたかもしれないということに気付いたりとか、そういった気付きが多かったですね。

Q:知らない事とかも多かったですか?

木﨑:もちろんです。まずは『パンセク♡』のタイトルから、「なんかかわいいタイトルだなあ」と思ったんです。パンセクシャルっていう言葉をそもそも知らなかったので。

私が演じる緒方景子ちゃんはそれこそ空気が読めなくてちょっとポンコツというか、まっすぐ生きてきたからこそ、ズバズバ人にいろんなことを言っちゃって、知らないこともたくさん多い子です。

なので、作中にもその景子にみんなが説明するみたいなシーンがたくさんあったりして、見ている方たちも「そうなんだ」ってすごいわかりやすい、いわば入門編っぽい感じの題材になっているんじゃないかなと思います。

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Q:セクシャリィの話題は知っているようで知らない方も多いかもしれないですね。

木﨑:作中でも出てくるんですけど知っているふりをするのが一番ダメみたいです。「あー、それ知ってる」とか「その気持ち分かる」とか「私は差別しないんで」とか、そういう言葉自体がもう差別なんじゃないかとか、脚本の中にはそういうことが結構入ってますね。

Q:この舞台には個性豊かな俳優さんたちが集まっていますが、現場の雰囲気とかどうですか?

木﨑:この作品はコメディなので、とっても賑やかです!脚本自体もト・ニールさんの書かれる脚本自体の会話劇もすごく面白いんですけど、役者陣もアドリブをバンバン入れたりとか本当に面白い方が多くて、「このセリフその言い方するんだ!」みたいなのとかもすごく多くて、全員がみんなリスペクトしながらやっています。

その中でもやっぱり繊細なテーマを扱っているので、普段の舞台よりもより脚本や役について、それぞれ抱えてる問題を1個ずつクリアにしていく時間がちゃんとあって、稽古してる時間よりもでもおしゃべりしてる時間の方がちょっと長いんじゃないかってぐらいです。普段のおしゃべりもそうですけど、作品やセクシャリティについて話す時間がすごく多かったです。

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Q:そんな現場であの印象に残ってることは?

木﨑:私は初めて聞いたんですが「アライ(Ally)」という活動をしていらっしゃる方々がいるんですけど、実際にアライの団体の方にお越しいただいて、「当事者の方々がどういうことで悩んでるのか」や「どのぐらい今生きづらい世界なのか」などの話を聞きました。

私が演じる役はヘテロ(異性愛者)なんですけど、他のみんなが演じる役はセクシャルマイノリティなので、それぞれが演じる役について当事者の方に聞いたりとかっていうのが印象に残ってます。

Q:今回あの演じられる役柄とご自身が似通った部分とかって何かございましたか?

木﨑:緒方景子ちゃんはすごくキュートな子ではあるんですけど、まっすぐ育ったが故に空気が読めない子なんですね。私自体はどっちかっていうと結構空気を読んでしまう「なんか今これ言わない方がいいな」とか「今はこういうキャラで行った方がいいな」とか、その人によって全然変えたりとかしちゃう人なんで、なんか理解できるポイントはなかなかになかったんですけど。

でも逆に全然違うからこそ演じててすごい楽しかったです。こういう風に景子ちゃんみたいに気楽に生きる瞬間だったり、だからこそ救われる人がいたりとか。

自分も初見の人に対してそういうことをしてしまう時もあるんですよね。自分のことを知らない人に対しては「あ、なんもわかんないですけど頑張ります!(笑)」みたいな感じで言ったりもする時があったりするから、そういう意味ではなんか憧れるというか「このぐらい何も考えなくてピュアに育った子だったらよかったな」って思う時もめっちゃあります。

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Q:この舞台どんな人に見てほしいとかありますか?

木﨑:もちろん当事者の方達も見ていただいて、新しい気づきがあるかもしれないし、ちょっと救われる部分があったりするのかもしれません。また、すごく普通のハートフルコメディなので、本当に全然こういう題材に対して知識がない方にも見てほしいなって。タイトルを知ってる子とかは「見に来たらちょっと押し付けられるんじゃないかな」とか思うかもしれないんですが、そういう部分がニシオカさんの脚本は全くないので。そういった意味では本当に入門編みたいな感じで気軽に来ていただきたいです。

チケットが高校生以下だと1000円で見れたりするので、本当に高校生の子で「自分の性的指向が分からない」って思ってる子だったりとか、たまたまそういう子が周りにいるとか、ちょっとでもこの題材が気になるな、そして演劇が気になるなっていう子たちに、気軽に本当に見に来てほしい作品だなって思います。

Q:木﨑さん自身のお話に変わりますが、今後俳優としての目標とか夢はございますか?

木﨑:30歳を前にして役の幅がやっぱガッと広がった年だなと思うんですね。年齢層が高めの子供がいる役をやったりとか。もう高校生の役はあまりやらないので(笑)。そういった意味では、ステップアップしているので、そういった役をちゃんと地に足つけてやっていきたいなと思います。

今年の2025年は舞台がここから先も年末にかけて多いので、全部違うジャンルの舞台をやらせてもらえるので、いろんな性格、いろんなキャラクターを毎回見せられたらいいなと。七変化できる女優さんになっていけたらいいなと思っています。

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Q:最後にファンの方へメッセージをお願いいたします!

木﨑:今回私は下北沢の劇場でやるのが初めてで、演劇の街でお芝居できるのをとても楽しみにしています。また、この劇場は客席が二面なので、本当に見る席によって見える景色や、その時背中を向けていた人の表情がこっちだと見えるとか、二面ならではの見方ができる舞台なので、できれば2回足を運んでいただいていろんな角度からこの作品を感じていただけたら嬉しいなと思います(笑)。

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