2025.06.06 公開
北野日奈子、舞台「春醒」への思い、今後の俳優業の目標を語る! 「自分の役割を生きてく中で見つけていきたいな」

北野日奈子(C)WWSチャンネル  画像 1/5

Q:さまざまな舞台に出演されていますが、今回のSUGARBOY 6th. mini theater creation 2025「春醒」についての想いを教えてください

 

北野:川尻恵太さんの劇団SUGARBOYのオリジナル脚本に出演させていただくことが自分としては特別なこと。下北沢OFF・OFFシアターで立つことも、絶対にできる経験ではないし、正直怖い。客席との距離も近くて、5人で芝居しなければならないことにもプレッシャーを感じるのですが、川尻さんがいたからこそ演じられたというか「やらせてください」となった部分もあります。

Q:今回の劇場、下北沢OFF・OFFシアターに入ったとき、どんな印象を感じましたか?

北野:稽古の時に「楽屋がない」と話を聞いていたので、楽屋がないんだろうな〜っと想像していましたけど、本当に稽古場をそのままを持ってきたくらいの規模感です。稽古場も5人だったし、舞台上のセットもすごく狭いところ。そういう経験があまりなくて。地下1階で隣の稽古場から音漏れするような稽古場で練習していましたけど、舞台も稽古場そのまま。逆にこの小規模な雰囲気がリアルに伝わるし、そこがいいなと思います。

北野日奈子、舞台「春醒」への思い、今後の俳優業の目標を語る! 「自分の役割を生きてく中で見つけていきたいな」北野日奈子(C)WWSチャンネル  画像 3/5

Q:先ほども話に出てきましたが、今回演じられている「サルパ」は、ご自身と通じるところはありますか?

北野:夢を膨らませながら皆で夢を語り合う場面があるのですが、私の役で「動物が好き」「お化けが本当に存在するのかな」という会話があって。それは実際に話していた内容なんです。私、生まれ変わったら獣医師になりたいと思っていますけど、この舞台でなら言えると。「やりたい」「なりたい」こういう時代にこんな風に思っていたんだよねという話し合いから川尻さんがピックアップして「サルパ」に落とし込んでいるし、「春醒」にも落とし込んでいる。この役を演じることで、過去の自分も、これから生きていく自分もすごく救われているというか…毎回ラブカに救われているなと感じながら演じています。

━舞台を拝見しましたが、ラストは「人間の愛」を感じられた感覚でほっこりしました

北野:それぞれが「そうなるしかなかった」ですね。私が演じる「サルパ」は、いろいろ夢を見たけど、この規模の中で叶えられる夢はないなら夢を見たままこの中で死にたい子。でも、ここなら子供を作れると夢を見ている子。演劇の楽しさを知ったからこそ外に出て演劇をしたい子。人を殺してみたくなった子…。それぞれの夢がある中でラブカにもいろいろあるというか。その親に育てられたらそうなるよねという筋が通っているし、面白いとシリアスが交差する場面転換の多さには、私も改めて気づくことが毎日あります。ラブカの立場になるとそりゃそうなるよね、みたいな。皆それぞれ思いはあるという。きっと5人を一人ずつじっくり5回見に来ても新しい発見があると思います。それくらい裏側が見え隠れしながら舞台が進んでいくから、演者としても面白いです。

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