『ミュージックバラエティショー』と題した二幕は、ユニットを組んでのダンスや歌はもちろん、『世界でいちばん熱い夏』や『真赤な太陽』など、聴きなじみのある昭和歌謡、ジャズ、オリジナル曲が披露された。
衣装が浴衣、制服、ドレスなど、バラエティに富んでいるだけでなく、MCでは彼女たちのキュートなやりとりを見られるため、目でも耳でも楽しめるステージに。また、コール&レスポンスができるとあって、出演者や客席関係なく、会場が一体となって盛り上がれる公演となった。
【広井王子「もう一度、甦らせていただきたい」】
ゲネプロ終了後、会見には、広井王子、メンバーのいまもりまなか、ともだりのあ、ちばひなの、そして彼女たちのパフォーマンスを客席で見守ったゆりやんレトリィバァが出席した。
広井は、本公演に込めた想いについて、
「今回のような小さな『レビューショウ』(歌やダンスなど劇場型のエンターテインメント)の書き手がいなくなっているので、それを復活させたいと想って書いています。やっと去年あたりから新しい形ができてきて、今回は『天使』という枠組みを作って、“人間に問いかける”箱を作りました。今は被告になって、お客さんに審判を仰ぐ気持ちなので、プレイヤーみたいに解放されてはいないです。めちゃくちゃドキドキしているんです(笑)」とコメントした。
ゆりやんレトリィバァ(※提供写真) 画像 17/19
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和やかな雰囲気の中、「私は『過激少女団ユリザーヌ』です」と挨拶して笑いを誘ったのはゆりやん。初めて彼女たちの公演を客席で観劇したそうで「『歌って踊れる』というレベルじゃなくて、(ダンスや歌の)パフォーマンス、お芝居、日本舞踊とか、いろんなジャンルのエンターテインメントをされていて、とても勉強になりました。私も単独ライブで、『こんなんやりたいな』と、勝手に想像を膨らませていましたね。(隣にいるメンバーを見つつ)ステージもすごいですけど、やっぱり実際にお会いしたら、すごい煌めきですね」と絶賛した。
一方、メンバーもゲネプロを終えて、ますますやる気に。
ともだりのあは、「今回、(一幕は)黒天使役として出させてもらっているんですけど、演技をする中でも、『素敵な物語だな』と感動しながらやらせてもらっていました。これからも、(物語を)大切にして、頑張っていきたいと思っています」と意気込み、ちばひなのは、「個人的にグラビアのお仕事をやらせていただいて、今年に入ってから自分の見せ方を研究する時間をたくさん取ってきたので、この夏公演でそれを発揮できたらなと思います。そして、本番の回数を重ねるたびに、さらに成長していけたらなと思っています」と抱負を述べた。
いまもりまなかは、「初めてのお芝居挑戦で難しいことばかりだったんですけど、広井さんをはじめ、みなさんがアドバイスをくださったおかげで、自分らしい(主人公の)少女を作り上げることができました。ゲネプロで自分を解放することができたので、ステージに立つ楽しさ、物語の少女が訴えかけることを、1人でも多くのお客様に届けていきたいです」と語った。