高柳:お二人がとても仲が良いんです。お二人が稽古場の待機場所で隣に座られているのですが、お二人の間に沢山のお菓子が盛られていて、それをお二人でシェアされがら食べていらっしゃって、本当に仲が良いんだなと可愛らしい一面を感じています。
私も、お二人が持ってきているお菓子を見て、そのお菓子美味しそうだなと思って、帰りのコンビニで買って帰ったりしています。お二人が食べているものを知りたくて。(笑)
意外にチャーミングで、お茶目で大好きです。
しかし、いざ稽古が始まるとお二人の佇まいというか、最初にお会いした瞬間から、「あ、この方は只者ではない」というような雰囲気を出されていて、圧倒されました。
佇まい1つで、気品をとても感じて、格好良いなと思いました。
今作の中では、お二人と同じシーンになることはあまり多くなくて、作中でお二人と会話をするシーンはあまりないので、稽古では客観的に見ている場面が多いんですけど、本当に引き込まれますね。真剣に見入ってしまいます。
ガーダ役の紅ゆずるさんは、気の小さく、怯えている女性役を演じられているんですが、そのような役柄は初めてとお聞きしました。稽古を通して、どんどん役柄を自分に落とし込まれていくというか、1つ1つのシーンでの行動に意味をしっかりと研究して、自分のものにされていく姿があって、本当に勉強になりました。
かなめさん演じるヘンリエッタは、見るからに気の強い役なんです。ただ、実はすごく傷ついていたり、落ち込んでいたりしている部分があって、そんな難しい繊細な部分を表現されているお姿がすごく格好良くて、素敵だなと思っています。
ー稽古をやっている中で難しく感じるところはありますか?
高柳:今回の作品を見てくださった方は、感じていただけると思うのですが、場面場面で、登場人物の呼び名が変わってくるんです。海外だなあと思うのですが。(笑)
私が演じる役でも、ミッジ・ハーヴェイという名前なので、みんなミッジと呼ぶんですけど、場面によっては急にハーヴェイとなったり、ミス・ハーヴェイとなったりだとか。
それぞれの役で、呼び名が2~3個ずつくらい変化していくんです。
なので、最初に台本を読んだ時には、「誰の話をしているんだろう?」と混乱して、皆さん整理するのが大変そうにしています。全然違う名前を呼んでしまったりすることがよくあります。(笑)
なので、その部分は、みんな頑張って覚えたんだなと今作の見どころの1つとして楽しみにしてもらえたら嬉しいです。
高柳明音(※提供写真) 画像 6/7
ーエドワード役の林翔太さんの印象はいかがでしたか?
高柳:エドワードに片思いする役でもあるので、林さんとは共演するシーンが多いです。
作中で、エドワードを思うが故に、ミッジの感情がコントロール出来ないお芝居がけっこう多いので、私自身もミッジの感情に引っ張られてしまいそうになりました。林さんとのシーンはしっかりと稽古で練習させていただきました。
私は、林さんが出られているミュージカルや舞台は、かなり拝見しておりまして、めちゃくちゃ素敵で、歌も上手でお芝居も素晴らしくて、今回ご一緒させていただけると聞いた時は、あの舞台で活躍されている方だ、と客観的に感じていました。
稽古で、林さんは本当にお優しくて、ミッジがエドワードへの言葉が止まらなくなるシーンも多いので、それに私が引きずられて感情が不安定になることもあったんです。
そんな時に林さんが「全然大丈夫、出来ると思うよ!頑張ろうね。」と言ってくだって、感謝の気持ちで一杯です。
