2022.05.21 公開
関西ジャニーズJr. 福井宏志朗、奥村颯太のW主演『キャッシュ・オン・デリバリー』名古屋にて開幕

『キャッシュ・オン・デリバリー』(※提供写真)  画像 1/1

上質な翻訳劇を日本に紹介することを目的に2018年から1年に1本のペースで作品を発表しているユニット「SHY BOYプロデュース」第4弾公演『キャッシュ・オン・デリバリー』が5月20日(金)名古屋・ウインクあいち大ホールにて開幕した。

【写真】福井宏志朗、奥村颯太のW主演『キャッシュ・オン・デリバリー』(1枚)


本作は2018年に上演し、 好評を博した作品。 2022年ver.はW主演に関西ジャニーズJr. 福井宏志朗奥村颯太、 ヒロインにはSKE48チームSリーダーの松本慈子を迎え、 名古屋・大阪にて上演される。

舞台はロンドン郊外、 エリック・スワン(福井)の自宅。 エリックには、 妻のリンダ(松本)に大きな隠し事があった。 2年前に勤め先をクビになって以来、 嘘を駆使して社会保障手当を不正受給し、 生計を立てていたのだ。 良心の呵責を感じ始めたエリックは、 手当てを打ち切る方法を思いつく。

―でっちあげた人物をひとりずつ抹殺しよう―

ところがそこへ、 社会保障省の調査員、 ジェンキンズ氏(清水順二/30-DELUX)が訪ねてくる。 2階の間借り人・ノーマン(奥村)を巻き込んで、 どうにかごまかそうと嘘を重ねるエリック。 ごまかせばごまかすほど嘘がこじれ、 エリックとノーマンは窮地に立たされていく・・・

イギリスを代表する喜劇・笑劇作家、 マイケル・クーニーの代表作でもある本作は、 膨大なセリフ量、 そして次々と変わるシチュエーション、 騙し騙される面々・・・ハイスピード、 ハイテンションで場面が展開されていく。 福井・奥村はあちらこちらと動き回り、 いっときも目が離せない。 そして軽快なステップを踏みながら、 さすが関西ジャニーズJr.と思わせるノリツッコミを惜しみなく披露する。 SHY BOYシリーズではお馴染みの清水との激しいボディランゲージも見逃せない。
今回が初舞台となる松本は少々気の強いリンダを熱演。 どんどんヒートアップしていく姿をコミカル&キュートに演じる。 名古屋を拠点に活躍するBOYS AND MENの吉原雅斗は冷静沈着な葬儀屋をクールに演じながらも、 騒動に巻き込まれ、 慌てふためくギャップを魅せた。 終始ドタバタで少しでも狂いが生じれば崩壊しかねない舞台だが、 野坂実による緻密な演出と、 田野聖子、 椙本滋、 谷口敏也(30-DELUX)、 礒谷菜々、 東てる美の安定の芝居が、 舞台をしっかりと支え、 骨太の舞台に仕上がっている。

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