2月10日、こくみん共済coopホール/スペースゼロにて、銀岩塩Vol.5 FUSIONICAL STAGE『ABSO-METAL2~群盲の逆襲~』の初日の幕が開いた。主役ルカ役の正木郁、ヒロイン ヴィヴィアン役の伊藤萌々香をはじめ、個性溢れる出演者の情熱が注ぎ込まれた本作は、 緊急事態宣言下の閉塞感を吹き飛ばす、テンポよく骨太な息もつかせぬスペクタクルに仕上がっている。
【写真】興奮と快感と感動の波状攻撃「ABSO-METAL2~群盲の逆襲~」(9枚)
才能、 容姿、 寿命…望めば何でも手に入るアブソメタル。ルカの父ミモザ博士によって誕生したこの夢の通貨は、人類に平和と平等をもたらす夢の発明のはずだった。だが、実際にはアブソメタルを独占するナイゼル(井上正大)と生徒会による恐怖の独裁が学園を支配していた・・・。
「ABSO-METAL2~群盲の逆襲~」(※提供写真) 画像 2/9
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本作は2019年に同スペースゼロで行なわれた公演『ABSO-METAL』の続編に当たるが、冒頭で前作のクライマックスをダイジェストにした映像が流れ、最初のシーンでルカ(正木郁)が前作を振り返る内容の歌を歌いミュージカルタッチに導入するため、ストーリーがわからないというストレスがなく、安心して作品の世界に入り込める。この正木の歌が伸びやかで心地よい。長い眠りから目覚めたルカは、ヴィヴィアンや友の待つセント・アモーディ学園へ向かい、道で出会ったミステリアスな教師ローク(岩田有弘)に、 娘リンの思い出話を聴かされ、 ほのぼのとした物語の始まりかと思いきや、突如、急転直下の展開が待ち受ける。