2024.06.19 公開
予選最終では、25年前に900(2回転半)を世界で初めて
決めた今大会主催のトニー・ホークの目の前で、公式大会では
世界で誰も決めたことのない900(2回転半)から900(2回転半)を
繋ぐ連続技を成功させ、その歴史的瞬間に会場全体では大歓声が沸き起こった。
最後のトリックはミスしたものの第1ヒート終了時点で2位と
好位置につけ、最終的に6位に入り決勝進出を決めた。
翌日行われた決勝は30分間で各ライダーが順番に30秒間何回でも
トライできるルール。そこでも河上は900(2回転半)から900(2回転半)、
さらに900(2回転半)と3連続で成功させ、これには実況も思わず立ち上がり、
トニー・ホークや会場全体も大興奮。前日の世界初成功から、
さらにそれを超える世界初成功の連続技を決めた。
大会後に話を聞くと、河上は練習でも3連続900(2回転半)を
やったことがなく、その場の勢いで挑戦したという。
なんとも肝の据わった9歳だ。
しかし、これだけで「初」尽くしは終わらなかった。
続くファイナリストだけで行われる1回のトリックを競う
「ベストトリックコンテスト」に河上も出場。ここでも
回転方向とは反対側に飛びながら900(2回転半)を決める
「アーリーウープ900」を決め、これも世界で初めて
成功させたトリックとなった。
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