2023.09.20 公開
「EXILE CUP 2023」決勝大会に岡田武史氏・ラモス瑠偉・EXILE TETSUYA・橘ケンチらが来場

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両者の実力が拮抗した前半を終えた後半、フォワード2人の見事な連携からEDCが先制するもすぐさま長野が追いつき、ゲームは3分一本の延長戦に突入する。短い時間の中で両チームとも得点を取り合うなど、それでも勝敗のつかないまま勝負の行方はPK戦へ。しかし規定の3人が蹴り終えたあとも同点のまま、サドンデスに突入。結果、両者全力を尽くした勝負の軍配は、長野アンビシャスFC BLUEに上げられることになった。

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その後ピッチでは、ラモス瑠偉THE RAMPAGERIKUと龍が参加するフレンドリーマッチが開催。岡田武史監督率いる「TEAM OKADA」と、本大会に参加した10チームからそれぞれ1名と優勝・準優勝チームのゴールキーパー1名が選出された小学生チームの対戦だ。ラモスを司令塔に、FC今治のコーチングスタッフや、元アトランタ五輪日本代表で、現在はEDCの監督も務めている廣長優志ら、実力派が顔をそろえる「TEAM OKADA」。しかし、そこでひときわ躍動したのは、午前中よりピッチで入念なアップを行う姿が目撃されるなど、この試合に並々ならぬ意気込みをみせていたTHE RAMPAGERIKUと龍だった。

とりわけ、高校2年までプロを目指して14年間サッカーに打ち込んでいたRIKUの切れ味は抜群で、いきなり2得点を決めるなど小学生たちを圧倒する。対する小学生選抜も負けじとゴールをゲット。それでも攻撃の手を緩めない「TEAM OKADA」の様子を見かねた岡田監督の許可のもと、ピッチの中の小学生がひとり、またひとり増え、本来は5人のところ、気がつけば小学生12人全員がピッチに投入されるなど、要所要所でエキシビジョンマッチならではの驚きの展開で観客を沸かせながら試合は終了した。

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フレンドリーマッチの荒ぶる様子からは打って変わって「ワンツーやスルーパスなど、試合内容が確実にレベルアップしていること感じられた」と語る閉会式のラモスの言葉通り、フットサルならではの目まぐるしく変化する状況の中で、小学生たちの華麗な連携プレーが随所に見受けられた本大会。しかしながら、それ以上に印象的だったのは、フレンドリーマッチに象徴されるような、ひとつのボールを一心に追い続ける、純粋な「楽しさ」だった。同じく閉会式で岡田氏が語った「勝ち負けはあるけれど、勝つために全力を尽くすことがいちばん大事」という言葉の通り、勝敗だけではない、子どもたちにとっての豊かな「体験」を提供する機会としての「EXILE CUP」。それを今治里山スタジアムという抜群の環境の中で行うこと。「Dreams For Children・子どもたちに、夢を。」という本大会のコンセプトを改めて感じると同時に、継続して行うことの大事さ、そして大会の今後に大いに期待ができるような、そんな充実した一日だった。

■「EXILE CUP 2023」決勝大会 結果
優勝:長野アンビシャスFC BULE(長野県)
準優勝:EDC(大阪府)
3位:MFC.VOICE(愛知県)

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