『ナインティナインのオールナイトニッポン』2人揃って、初めてとなるアリーナイベント「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」が31日、横浜アリーナにて開催された。昨年5月に矢部浩之が電撃復帰し、『ナインティナインのオールナイトニッポン』として、 2人揃って初めてのアリーナイベントを2021年1月に予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。1月に実施を予定だった内容をリニューアルし、“ふたり”ならではの歌、トークでリスナーを楽しませたほか、番組ゆかりの石崎ひゅーい、高須克弥、知念里奈、徳光和夫、中山秀征、ネクライトーキー、May J.のほか、サプライズゲストとして黒田有(メッセンジャー)、田原俊彦も登場し、3時間半に及んだ一夜限りのスペシャルステージは幕を閉じた。
オープニングでは、スクリーンにナインティナインの誕生から、岡村の休養、矢部の卒業、奇跡の復活など『ナインティナインのオールナイトニッポン』番組開始から27年の歴史が流れ始める。COMPLEXのBE MY BABYのメロディにあわせて、“ナインティナイン”コールが連呼されると、革ジャンを着こなした2人がメインステージの下から颯爽と登場。大きな拍手が沸き上がるなか、2人はステージ外周を大きく手を振りながら、集まったリスナーの声援に応えていく。中央ステージにたどり着くと、しっかりと向き合い、きちんとアルコールで除菌してから固い握手を交わした2人は、「ナインティナインのオールナイニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」と大きな声でタイトルコールし、イベントは幕が上がった。
と同時に、会場には反町隆史の「POISON~言いたいことも言えないこんな世の中は~」が。岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭の頃からイベントのオープニング曲として定番のPOISONだが、1番を岡村隆史が、2番を矢部浩之が、最後は2人で熱唱し、ナインティナイン2人の歌謡祭であることを改めて集まったリスナーに印象づけた。歌唱後、“歌謡祭”初体験の矢部は「超気持ちいい!こんなん毎年もやってたん?!」と感激をあらわにしていた。
「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」の様子(※提供写真) 画像 2/21
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「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」の様子(※提供写真) 画像 6/21
久しぶりにへビーリスナーたちとの交流を楽しんだ後は、いよいよゲストを迎えての歌謡祭がスタート。岡村に「オールナイトニッポンの歌姫」とステージに呼び込まれたのは、「歌謡祭皆勤賞」のMay J.。以前、番組内でナインティナインの2人が「白日」「宙船」を歌った際、あまりの音痴っぷりから、「歌謡祭ではプロに歌ってもらおう」ということになったのだが、May J.は「白日」の繊細なメロディラインを巧みに歌い、「宙船」でもこぶしの効いた力強い歌声を会場に響かせた。May J.のような歌唱力を手に入れたいとなぜかステージ上ではレッスンが始まるのだが、岡村が歌った瞬間、あまりにも音程が外れていたことから、矢部から「俺らが傷ついてしまうわ」というツッコミが飛んでいた。
「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」の様子(※提供写真) 画像 7/21
「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」の様子(※提供写真) 画像 8/21
続いてのゲストは、矢部が番組にゲスト出演した縁で歌謡祭出演となった、徳光和夫。徳光とはトークを繰り広げるかと思いきや、同イベントは“歌謡祭”。「闘魂こめて~読売巨人軍球団歌~」を、さすがの活舌で声高らかに歌い上げた。さらには、徳光の番組に矢部がゲスト出演した際、矢部がサザンオールスターズの熱烈なファンだという話が出たとのことで、『オールナイトニッポン』内で生まれたキャラクター「桑田ヤベスケ」が1年ぶりに復活! 徳光の口上でスペシャルメドレーが始まり、サザンの名曲「チャコの海岸物語」など全3曲を気持ちよさそうに歌ったのだが、配信で見ていたリスナーからは「ちょっと歌が上手くなってる」というコメントが寄せられていた。
「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」の様子(※提供写真) 画像 9/21
「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」の様子(※提供写真) 画像 10/21
桑田ヤベスケのあとは、岡村曰く「番組にとって校歌です!」と語る「DO DO FOR ME」を知念里奈が披露。歌声もそうだが、キレのあるダンスの動きなどがまったく変わっていないことに矢部は驚きの声を上げる。知念はそれに感謝を述べつつ、さらに「この曲をこんなに愛してくださるのは、この番組だけです」とリスナーに対してもお礼を伝えた。なぜ知念が番組内でこんなにも大ブレイクしたのか、今回、その発端となる音源を発掘。1997年3月6日と1998年4月16日のオンエアがステージ上で流れると、「こんなことあったなぁ」「声が違う」など、思い出話に花を咲かせた。
知念から「今年デビュー25周年なんです」という驚きのトークも飛び出したが、続いてのゲストは知念にもナインティナインにとっても大先輩の中山秀征。1986年発売のデビュー曲「明日にONE WAY」を、当時の爽やかさを彷彿とさせる歌声で熱唱した。中山は、たびたび番組内で「ヒデちゃん論争」が語られる因縁(?)の相手。ステージ上でも矢部と知念が「ヒデちゃん」と呼ぶと返事をするのに、岡村が呼ぶと「ん?」という反応をする中山。岡村はたまらず「なんで僕だけダメなんですか?」とついに直接疑問をぶつけたところ、中山は「“言ってやろう”みたいな態度が見える」という真相が明かされると、会場は笑いに包まれた。
