2020.12.15 公開
【インタビュー】ゴスペルシンガー・TiA、“今まで以上に熱量がすごかった”ライブを振り返る! ゴスペルシンガーとしてのルーツも告白!

TiA(※提供写真)  画像 1/1

圧倒的な歌唱力でニューヨークと日本を拠点に世界的に活躍するゴスペルシンガー・TiAが11月に開催したライブ「TiA Heart Singing Live “Rejoice” 」をスーパーダイジェスト映像として、12月23日に配信決定! 今回WWSチャンネルでは、このライブの見所を始め、ゴスペルシンガーとしてのルーツ、ゴスペルの魅力などを聞いた。

 

―11月に行われたTiA Heart Singing Live “Rejoice”の率直な感想を教えてください。

本当に楽しかったです。今まではお客様がいて、お客様からの歓声や拍手、会場中で一体になって盛り上がるというライブが当たり前だったんですけど、2020年はコロナウイルスの影響で環境が一変し、やり方を変えないといけない中でも、どうやって会場と一体化するかというのを考えて。一緒に手拍子で合図をしたり、大きく身振りをしてもらったりということで一つになれた感じがしました。あとは今まで当たり前だった“会える”という喜びを感じることができましたし、生の音楽って本当に楽しいなと実感しました。まさに“音”を“楽”しむ、“音楽”ができた感じでしたね。このライブ自体は11月末の開催だったので、コロナウイルスの状況的にも厳しい状況ではあったんですけど、そんな中でも会場に来てくださった方への感謝の気持ちでいっぱいでした。もちろんスタッフの方にも感謝ですし、本当に皆さんに感謝です。

 

―12月23日には、このTiA Heart Singing Live “Rejoice”の様子がツイキャスで有料配信されることが決まっていますが、注目してほしいところを教えてください。

多分、今まで以上に私の熱量がすごかったと思います(笑)。このライブ自体は全部で4公演やったのですが、スタッフの方が「次の公演大丈夫か?」と心配するくらい4公演全てに全力で臨みました。もちろん今までもそういう気持ちでやってはきたんですけど、皆さんに会えない期間で抑え込んでいたものがやっぱりあったのかなと思います。ゴスペルを歌っている時にたくさん泣いてしまったので、私が泣いているシーンもあると思います(笑)。

 

TiAさんの音楽のルーツを教えてください。

デビューしたのは2004年で、16歳の時でした。当時は『NARUTO -ナルト-』というアニメのエンディングテーマを歌わせていただいたり、ジャンルとしてはずっとポップスを歌っていました。そこからデビューして10周年くらいの時に、歌うことへの情熱や伝えるべきことが分からなくなり、さらに自分は誰にも必要とされていないんじゃないかと思うようになってしまって単身渡米を決意して。どうにか日本から消えてしまいたいと思い、ニューヨークに行ったんです。そこでは最初はゴスペルは歌っていなくて、誰でも参加の意思を伝えれば有名なミュージシャンに演奏してもらって歌える“オープンマイク”で毎日のように歌っていて。当時私はハーレムという地域に住んでいたのですが、部屋の周りにある教会からいつもゴスペルが聞こえてくる環境だったんです。だけどそこで耳にしていたゴスペルはあまりにも本物の祈りの歌声だったので、なかなか教会に行くことができなくて。そんな時に日本にいた私の愛犬が亡くなってしまい、毎日泣いて過ごしていたのでそのタイミングで教会に行きました。そこで牧師さんに「一緒にゴスペルを歌わないか」と誘っていただいて、その教会でゴスペルを歌ったことをキッカケに、ゴスペルを始めることになりました。ゴスペルを始めた年には“マクドナルド・ゴスペルフェスト”という全米で最大級のゴスペルの大会に、“おむすびシスターズ”という3人組で参加して、グループ部門では初めての日本人での優勝を果たしました。その後もしばらくは、小さな教会でただ歌っていたのですが、ある日ニューヨーク・タイムズの記者が「なぜ君はハーレムの教会でゴスペルを歌っているんだ」ということで取材に来て、ニューヨーク・タイムズの一面に特集してもらったり、アメリカのFOX5 NEWSとかでも特集していただいたり夢のようでしたね(笑)。

 

―もともと、音楽を仕事にしたいという想いはあったのですか?

家族の影響で小さい頃から周りに音楽があったので、音楽をずっとやっていきたいという想いはありました。だけど、仕事という考えは全く無くて、CDデビュー=音楽が仕事になるというのがわかっていなかったんですよね。だから実際に音楽が仕事になってからいろいろなギャップを感じて、“これはお仕事なんだ”と思った時に悲しい想いもたくさんしました。だけどどうにか売れないといけないとは思い、10年間いろいろなことを試してはみたのですが、自分自身が歌いたい音楽や、自分自身の歌声の良さが全く見えなくなってしまって全部見失ってしまったんです。ビジネスとしての歌手というのと、自分の心が葛藤してしまったんだと思います。それもあって、ちょうどデビュー10周年のタイミングで渡米した感じですね。

 

TiAさんが思うゴスペルの魅力を教えてください。

ありのままの自分でいられることですかね。あとゴスペルは一緒に歌うというのが醍醐味なので、大勢の人と一緒に歌ってみると、今まで感じたことがない感情が湧き出てくると思います。ゴスペルって歌っていると、本当に感謝や愛に溢れてくるんです。私自身、小さい頃から“自分は愛されていないんじゃないか”という気持ちが心のどこかにあったんですけど、ゴスペルと出会って、歌うようになってから、自分は愛されているということが分かるようになりました。私自身、“TIA'sクワイア”という聖歌隊を組んでいて、登録していただければどなたでも参加できるので、是非一緒にゴスペルを歌いましょう!

 

―歌う時に心がけていることがあれば教えてください。

11月に行ったライブのタイトルに“Heart Singing”という言葉が入っていて、“心で歌う”という意味になるのですが、これは一番大切にしていることですね。ニューヨークで大会に出た時に、アポロシアターで年間優勝をした方もいる中で優勝をして、その時に審査員の方に言われたのが「歌が上手いとかではなくて、“Heart Singing”だった」ということだったんです。私の母はハーフなんですけど演歌をずっと歌っていて、その母に子供の頃から言われていたのが「心から歌いなさい」ということだったので、そこで審査員の方にいただいた言葉で全てが繋がったんですよね。だから“Heart Singing”というのが、私が一番大切にしていることです。

 

―今後はどういったアーティストになっていきたいですか?

私がアメリカで知った本場のゴスペルというものを、日本でたくさんの人に伝えるような活動をしたいです。あとはおばあちゃんになってもゴスペルを歌っているような人になりたいです。

 

―2020年も残りわずかですが、来年の目標を教えてください。

今年、“TIA'sクワイア”という自分自身の聖歌隊を設立したのですが、あまり会えず練習ができなかったので、もっと“TIA'sクワイア”の皆と会って一緒に歌いたいというのが、私の願いです。あとはいつかこの“TIA'sクワイア”で全米最大のゴスペル大会に出場するというのが今の目標ですね。

 

―ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

23日は一緒にTiA Heart Singing Live “Rejoice”の配信を観て楽しみましょう! あとは私のSNSも是非チェックしてください!

 

TiAプロフィール】

2004年、シングル「Every time」でメジャーデビュー後、1stアルバム『humming』で第19回日本ゴールドディスク大賞、2005年「ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞。デビュー10周年を機にニューヨークに拠点を移し、世界を視野に入れた活動をスタートさせると、全米最大のゴスペル大会で日本人初優勝の快挙を達成する。『ニューヨーク・タイムズ』では一面に特集が組まれ、『クーリエジャポン』の特集“世界が認めたジャパニーズ6人”に選出されるなど、一躍その名を知らしめた。昨年デビュー15周年を記念し、およそ7年半ぶりとなるアルバム『MIRACLE』をソニー・ミュージックレーベルズよりリリース。今年は「THEカラオケ☆バトル」で史上最高得点を獲得し優勝、11月18日には新曲「Rejoice」をデジタルリリース。

 

TiA Heart Singing Live "Rejoice"クリスマススペシャル配信概要】

2020年12月23日(水)
時間:20:00〜
ツイキャスよりプレミアム配信
※配信後14日間見逃し視聴可能

料金:2500円(税込み)

 

▼チケットご購入はこちらから
https://twitcasting.tv/_tia_tia_tia_/shopcart/42402

 

 

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