2020.08.26 公開
稲垣吾郎が挑む、狂気と運命と歓喜!ベートーヴェン生誕250周年に、再々演決定!!

稲垣吾郎「No.9 –不滅の旋律-」  画像 1/7


なお、 今回の再々演を企画するにあたり、 ベートーヴェンの生誕を祝う記念すべき公演として11月にウィーン・フォルクス劇場での開幕を予定していたが、 今なお世界中で猛威を振るう新型コロナウィルスの感染状況を考慮し、 ウィーン公演の中止を決断し、 東京公演のみ細心の注意を払い上演する運びとなった。

稲垣吾郎コメント>

『No.9―不滅の旋律―』2020 三度目の上演にあたって     
2020年はベートーヴェン生誕250周年。 その記念すべき年に、 舞台『No.9―不滅の旋律―』を上演し、 回を重ねてルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンという天才音楽家を演じられることを、 非常に稲垣吾郎が挑む、狂気と運命と歓喜!ベートーヴェン生誕250周年に、再々演決定!!稲垣吾郎「No.9 –不滅の旋律-」  画像 5/7 稲垣吾郎が挑む、狂気と運命と歓喜!ベートーヴェン生誕250周年に、再々演決定!!稲垣吾郎「No.9 –不滅の旋律-」  画像 6/7嬉しく思います。

2015年の初演時は、 これまで演じたどの役とも違う圧倒的な存在感や強烈な個性に戸惑い、 悩ましい時間を過ごしました。 けれど演出の白井晃さんをはじめ、 共演の皆さんがしっかりと支えて下さる中、 徐々にベートーヴェンと僕との距離は縮まっていったのです。 結果、 自分なりのベートーヴェン像が、 回を追うごとに確かなものになっていったように思います。

俳優の仕事には、 その時の自分が役に影響を及ぼすドキュメンタリー的な部分がある。 自分の「今」をオリジナル作品で、 しかも偉大な音楽家に託して表現する機会もくださった制作の方々には感謝しかありません。

実は今回、 ベートーヴェンが活躍したオーストリアの首都ウィーンでの公演も予定していました。 場所はベートーヴェン没後に建てられた、 当時の栄華を残す「フォルクス劇場」です。 けれど、 その素晴らしい企画は世界を覆う新型ウイルスの脅威により、 断念することになりました。 加えて国内での創作・上演も、 これまで以上に注意を払い、 万全の感染予防対策を行ったうえで進めねばなりません。

でも、 この厳しい状況下だからこそ僕は『No.9』を、 一人でも多くの方に届けたいと思うのです。 劇中終盤の交響曲第九番、 その中で力強く歌い上げられる「歓喜の歌」は作品の白眉であり、 世界の平和と幸福を願い、 自身の孤独をも昇華しようという作曲家の大いなる祈りが込められています。 まさに現状に苦しむ人々に、 届けるべき調べと言葉がそこにあるのです。

だからこそ迷いなく創作を深め、 僕が愛してやまない人間ベートーヴェンを再び舞台で生きることは大きな使命。 その先には、 再びの「夢」に手が届く日も来るはずです。 さらなる未来へと続くこの上演を、 多くの方に見届けていただきたいと思います。

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