今回、自ら日本酒造りをする上で新政酒造とコラボレーションした理由を問われると、橘ケンチは、「どこの酒蔵にも個性があり、杜氏の方にも真面目な方、フランクな方など、様々なタイプの方がいる。その中で新政酒造を選ばせていただいたのは、哲学や情熱、そしてチャレンジ精神という意味で、代表の佐藤祐輔さんの姿勢に感銘を受けたから。自分の手で造ることでより深く日本酒造りを理解できると考えて、秋田まで行って直談判して、全ての工程に携わらせていただいた」と回答。「亜麻猫橘」のラベルには、橘ケンチ自らが執筆した新政酒造の紹介文も記載されているので、手に取った際は確認してみてほしい。
イベントの後半では、いよいよ「亜麻猫橘」の試飲会へ。「亜麻猫橘」は、柑橘類を思わせるフルーティーな酸味があるのが特徴で、揚げ物や濃厚な味わいの食材に良く合う。コシが強いため、炭酸水で割って楽しむのもお勧めだそうだ。参加者には、「亜麻猫橘」にぴったりなおつまみとして、意匠を凝らした手まり寿司も振る舞われた。
参加者からの質問のコーナーで、「亜麻猫橘」のこだわりについて聞かれた橘ケンチは、「オリジナルの『亜麻猫』と『亜麻猫 改』の中間くらいの酸味になるようにした」と回答。また、この日初めて日本酒を口にしたという女性から、最初は何から飲めば良いのかを聞かれると、「僕が初めて買ったのは『澤屋まつもと』というお酒で、酒屋さんに相談して購入を決めた。酸味があるのが好きとか、甘みが欲しいとか、好みがあると思うので、まずは酒屋さんに聞いてみるのが良いと思う。日本酒に強い酒屋さんもすごく親切に丁寧に教えてくれる」とアドバイスした。また、自宅でのお酒の楽しみ方については、「日本酒は不思議なもので、あらゆる食べ物に合う。自宅では麻婆豆腐などを作って、一緒に楽しんだりする。ほとんどキッチンで立ちながら飲んでいる」と、意外なプライベートも明かした。
イベントの最後に、橘ケンチは、「今は日本に1000蔵くらいの酒蔵があるけれど、江戸時代には8000蔵もあったと言われている。酒蔵が減ったのは、消費者が飲まなくなったから。日本酒は美味しいし、そこで情熱を持って働いている方には強い共感を覚えている。日本酒と日本文化の素晴らしさを伝えていくことに、使命感を感じるようになった」と語り、EXILEが掲げる「日本を元気に!」というスローガンを改めて伝えた。
なお、日本酒「亜麻猫橘」は販売を行う予定がなく、LDH kitchenが運営する中目黒の「鮨つぼみ」と恵比寿の「小花」の2店舗で、2018年12月15日(土)より提供される。