昨年から今年にかけて行われた全国ツアーは4人全員で回ったが、今回のツアーでは座長2人ずつの組み合わせとなるため、「小籔くんと一緒にガッツリやるのは久しぶり。すっちーとも、ふたりで台本を作ることはなかなかなかった。いち新喜劇ファンとして、藍ちゃんとすっちーがどんな新喜劇を作るのかも楽しみ」と川畑。川畑、酒井とタッグを組むすっちーは、「川畑さんは作家の先生といいますか、お話を作るうえですごく勉強になる。藍ちゃんとは新しいものができればいい。そして…小籔さんと一緒じゃなくてよかった(笑)」と笑わせた。曰く「移動中とかも(一緒にいると)キューッとなる(笑)。こんなこと言うたら怒るんちゃうかって」とのこと。60周年という歴史的瞬間に携われたことも「ありがたい」と話し、「いつも見てくださっているお客さんも、初めて見るちっちゃいお子さんも、両方が楽しめるような新喜劇に」と力を込めた。
酒井は「47都道府県を回るので、(新喜劇が)放送されていないところでもやらせていただける。いろんな地方の皆さんにかわいがっていただき、もっともっと大きくしていきたいなと思います…私の体を!」とダイナミックにひとボケ。「これが座長のボケやで〜!」と叫んで沸かせた。
質疑応答では、「今年にかけての全国ツアーで感じた観客の反応は?」との質問が。酒井は東北地方の観客の盛り上がりに触れ、「あんなにキャーキャー言われたのは初めてで舞い上がりました」。「そのぶんハードが上がっている」とはすっちーの弁。「新喜劇は見たことない、来てくれるんや、という感じやったけど、次は真価が問われる」と表情を引き締める。
テレビで放送されていないエリアもあり手探りの公演でしたが、川畑も「どこに行っても受け入れていただいた」としみじみ。「でも、今回は(座長の)人数も減るので、またもや模索している状態。なんとか成功に向けて頑張りたい」と決意を新たに。小籔は「ちょっと懐疑的に見てる貴婦人や、キョトンとしてるちびっ子もいた」と振り返り、「序盤の方はふ〜んという顔やったけど、二景以降は死ぬほど笑ってたので『これで好きになってもらえたかな』と手応えを感じた。今年も見たことない人に来てもらえたら」と期待を述べた。
海外公演も行うことから、まだ見ぬ観客との出会いも楽しみな様子。インスタグラム等で、海外に赴任中の新喜劇ファンから「こっちに来てから見られない」とコメントをもらうこともあるという小籔は、「大阪に帰ってこられるまで放っておかず、思い出してもらえるようにおうかがいする感じかな」。川畑は久々の海外公演に興奮を隠せず、「これを機に『来週オレ、名古屋公演やねん』みたいな感じで、『来週オレ、ニューヨーク公演やねん』みたいになれればいいなと思います」と夢を広げる。「スペインで、一の介師匠が『おじゃまします』と言って(闘牛の)牛にパーンとぶつかられたらおもしろい」と仰天アイデアをぶち上げたのはすっちー。以前、映画祭でスリランカを訪れた際、モテモテ体験をした酒井は、「ぜひスリランカにホットパンツで行って、いい人を見つけて結婚したいです」と野望を語った。













