2018.12.07 公開
────異国での突然の出会いでしたね。
又吉直樹:「『グッドラック』って言ったその表情を見た時に、絶対悪い人ちゃうんやろうなって良いように解釈してしまったんですけど。どうせ両替したお金を持ち帰って使わないならあの人にあげたらよかったなって思って、追いかけて行ったんですよ。もうおらんかなって思ったら、ちょうどバンドが演奏していて、そのストリートミュージシャンの真ん前でさっきのおじさんが勝手にハーモニカーを吹いていたんですよ。勝手にセッションしていて、その瞬間なぜかグッときましたね。外国人に金貸してって言って断られて、数メートル先でミュージシャンとセッションを始めて、すごく人間的だなって思いましたね。ある種の『絶景』なのかな」
Q.ちなみに脚本の進捗具合はいかがですか?
又吉直樹:「まだぜんぜん書き終わってないです。ここからですね。いまどういう風にやれるかをイメージして材料を集めてる段階です。みんなで集まった時に誰も知らない特技とかあったりするのかって聞いたら、『ゆったり感』の中村が4年生までピアノをやっていたというのが発覚したんです。まぁ、それは使いどころはないですけどね(笑)みんな芸歴はあるからコントを考えることは普通にできると思うんですけど、実際やる時にチャレンジしたなって部分が見えたらいいなって思いますね」
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