紙・電子累計660万部を超える大人気作品、草凪みずほによる漫画作品を原作とする舞台「暁のヨナ~緋色の宿命編~」の制作発表が行われた。
「暁のヨナ」とは、謀反により父王を殺された王女ヨナが、流浪の身となりながらさまざまな人との出会いにより成長し、自身の運命に向き合っていく姿を描く。本舞台は、何不自由なく育ってきたヨナが、幼馴染で護衛のハクや伝説の四龍の戦士たちと数々の試練を乗り越え旅をするファンタジー・ロマンとなる。
主演を務めるのは、数々の舞台などで活躍している生駒里奈が演じる“高華王国の姫・ヨナ”、ダンスロックバンド・DISH//のメンバーとして活躍する矢部昌暉演じる“専属護衛・ハク”の2人。生駒は「初の女の子らしい役を演じるということで、頑張りたい。ヨナとハクの成長する姿をどう伝えられるか」と話し、矢部は「殺陣が初挑戦となるが、(ハクとしての)強いところをみせたい」と意気込みを語った。
さらに、四龍の1人で右手に龍の力を宿している“キジャ”には山本一慶、右脚に龍の力を宿している“ジェハ”には西川俊介、眼に龍の力を宿している“シンア”には、人気急上昇中のグループCandy Boyのメンバーである奥谷知弘、体に龍の力を宿している“ゼノ”には木津つばさ、城を追われた神官・イクスと共に暮らす少年“ユン”には樋口裕太、国王イルの兄の息子でヨナの従妹にあたる“スウォン”には陳内将、といった面々が出席した。
それぞれの役柄について、山本は「旅のムードメーカーとしての空気づくりをしていきたい」と話し、西川は「体が硬いので柔軟をしつつ、皆とコミュニケーションととりたい」と意気込む。奥谷は、和ませるキャラとして「(役柄として)仮面を着けているので、アクションができるのか」と笑いを誘っていた。木津は男性メンバーが殺陣に挑戦している姿を見ているため、「みんなと一緒に殺陣をやりたい」と笑顔で話した。前作にも出演している樋口は、「四龍の心をどう動かせるのか」と力強く語る場面も。ほかのキャストとは違った側面から本舞台のことを考えていた陳内は「舞台美術が美しい。儚さや、スピード感といったアニメで見た感情を、しっかりと舞台で表現したい」と、思い入れがある作品であるようだった。
主演の2人は、今作を演じるにあたって、「原作の面白さ、衝撃を、舞台でも感じてほしい。観終わったあとに、良い時間だったなと思ってもらえる舞台にしたい」と生駒は話す。矢部は「魅力的で、個性的なキャラクターがたくさんいるので、絶対に楽しい舞台になります」と自分自身が一番楽しみにしているようだった。