光るうちわで青く照らされていた会場が赤いサイリウムで染まると、4年ぶりに東方神起がa-nationのヘッドライナーに帰ってきた。再始動後初のa-nation出演となる。悲鳴のような歓声が湧くなか、「Reboot」からライブはスタート。大勢のダンサーに囲まれて圧巻の歌とダンスで魅せる「ANDROID」と「Superstar」で序盤を盛り上げたあと、ユンホは「4年ぶりだけど、ブランクを感じさせないぐらい盛り上がってますね」、チャンミンは「ドキドキしていたけど、みなさんが楽しんでる笑顔を見たらパワーアップしちゃいますよね」と、表情をほころばせた。MCを終えて、次の曲にいこうとすると、もっとふたりの言葉を聞きたいとでも言うようにお客さんから「えー!?」という声。
それに、「これは単独ライブではないし(笑)」となだめるように言って、7月にリリースされた最新曲「Road」へ。穏やかなメロディにのせた“また歩いていこう”というフレーズに、東方神起の新たな決意を感じる楽曲だ。センターステージに移動したふたりが向き合い渾身の力で歌い上げたバラード「Bolero」のあと、再始動後のドームツアーやスタジアムでのライブを振り返り、チャンミンは「変わらずに東方神起のことを応援してくれて、ありがとうございます」と感謝を伝えた。後半は「Purple Line」と「Why?[Keep Your Head Down]」という激しいナンバーの連続に、さらに会場はヒートアップ。
「みんなこの曲、知ってる?」と問いかけた「ウィーアー!」から、ふたりはトロッコへと乗り込み、「OCEAN」、「Summer Dream」(ユンホのバク宙も決まった!)、「Somebody To Love」と、東方神起のライブには欠かせない楽曲をメドレーで繋いでライブは終了。満月の夜空に花火が打ち上ると、「みなさんのおかげで楽しかったです」(チャンミン)、「これからもがんばっていくので、東方神起の大きなちからになってください」(ユンホ)という誠実な言葉で、東方神起5度目のヘッドライナーのステージは大歓声に包まれて幕を閉じた。
「再始動」をトピックにしたメモリアルなステージが数多く披露されたほか、エイベックスが誇るエンターテイメントの神髄をすべて注ぎ込まれていた東京公演初日。この熱狂を引き継ぎ、8月26日(日)にファイナルを迎える。
(取材・文:秦理絵)
