FLYING KIDS(写真:米山三郎、深野輝美、冨田望) 画像 3/13
両手を高く掲げてのクラップから「ラッセーラ」を勢いよく届けると、客席ではカラフルなペンライトが軽快にリズムを取ってゆく。やぐらに紅白幕&提灯が彩るにぎやかなステージに、ツインギターのバンド編成+コーラス、キーボード、パーカッション、サックスのメンバー9人が並ぶ様は非常に壮観。
さらに大所帯から繰り出される分厚いファンクサウンドと情熱的なラテンのノリは、直前のMCでカイが「リハを観て鳥肌立った。ユーキと“カッコいいな!”って、ずっと言ってた」と語っていたのも納得の味わい深さ。「大人の階段を上りすぎた俺たちだけど、もっと盛り上げてね」と呼びかけたボーカルの浜崎貴司に、8号車も大声援で応えてみせる。
「ファンキースター」ではエモーショナルなサックスソロに続き、アロハシャツに着替えた超特急のダンサー陣が順にソロダンスで魅せたあと、やぐらに揃って踊る下で浜崎貴司とタカシの“Wタカシ”が交互に歌うという、なんとも贅沢なコラボレーションも。フェイクを交えてブルージーなノリを醸すタカシは、FLYING KIDSの熟したお洒落感とも意外なほど相性が良く、彼の新たな可能性を垣間見せた。そして「平成の間に歌い続けた曲を」と、平成2年に発表したデビューシングル「幸せであるように」で会場に優しさと幸せの波動を贈り、94年のヒット曲「風の吹き抜ける場所へ」で爽やかな夏風を薫らせてライブを締めくくり。
右へ左へ大きく揺れるペンライトが、超特急メンバーの内4人が生まれた年のCMソングを彩るという光景も、まさしく『“超”超フェス』だからこそのものだ。 次なるゲストはDJ和。やぐらの最上段に設置されたDJブースに現れ、「一緒に今日は夏を楽しみましょう。よろしくお願いします!」とT.M.Revolutionの「HOT LIMIT」を鳴らせば、一瞬でペンライトを振り上げる8号車に「皆さん優秀ですね」と顔を綻ばせる。
さらにWhiteberryの「夏祭り」やORANGE RANGEの「上海ハニー」、B’zの「ultra soul」と誰もが知るナツ曲を連投して、自らもフリを先導しながら客席のペンライトと声を自由自在にコントロール。また、湧き上がる合唱に「もっと!」と煽る彼はアニメソングを使ったDJとしても活躍しており、「とっとこハム太郎」や「けものフレンズ」の主題歌等、アニソンも多数プレイしてゆく。