2018.08.18 公開
「楽しい。ありがとう。」と尾崎世界観から一言。
そのまま新曲へ。疾走感あふれるロックチューンで、尾崎世界観特有の早口の歌声で巻き立て、口を歪ませながら必死に歌い上げ、小川が客席に向かってギターソロを響かせる。
「いろんなバンドを見て、前に見たバンドを忘れていくかもしれないけれど、覚えていってください。クリープハイプというバンドです。」とオーディエンスに向けて語った尾崎世界観。そのまま長谷川カオナシのキーボードから始まる『5%』になだれ込む。
緩やかなテンポの曲調で、5%のアルコールでほのかに酔った男女を連想させる。時々顔をしかめながら一言一言を観客に伝えるように歌い、ゆったりとした空気感が会場に漂った。
クリープハイプ @ ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018 画像 4/5
「このGRASS STAGEも4回目で、来てくれたお客さんは嬉しいけど、埋まっていない隙間を見てしまう。それは自分の性格だからしょうがないけれど、そこを埋めるまではここに立ち続けます。他のアーティストにここを譲りたくないから、来年もよろしくお願いします。」「最後の曲みたいなこと言ったけど、もうちょっとやります」とほくそ笑んで会場の笑いを誘った。
そのまま『二十九、三十』が始まり、バラード調のロックチューンに観客は和やかな気持ちになりながらも、歌詞の強いメッセージに各々が思いを巡らせていた。尾崎は曲中の主人公のやるせない気持ちを代弁するかのように歌いながらも、彼の歌声によって観客が前向きになれるような不思議な感覚に包まれていった。
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