2018.07.30 公開
この曲は約8年前にリリースされたアルバム『RAZZLE DAZZLE』に収録された楽曲だが、当時のツアー以来ほとんど演奏されることがなかったレア曲。
その曲が時を経て『No.0』の世界を締めくくる曲になるというのも感慨深い。柔らかく美しいサウンドスケープと、大きな愛で包み込むような温かみのあるヴォーカルが、悲しみも苦しみも痛みもすべて浄化していく。
♪夢を 夢を♪と歌いながら、それを分け与えるように唇から会場へと指を差し出す櫻井の仕草には、届けたい思いが溢れていた。
余韻の中、最後に今井が奏でたのは一曲目の「零式13型「愛」」のフレーズ。ループするようにまた始まった『No.0』のストーリーは、10月からスタートする“TOUR No.0 –Guernican Moon- ”へと繋がっていくのだろう。
文章:大窪由香
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