2018.07.30 公開
この力強く、ドラマティックなオープニングに自然と胸が高鳴った。甘美なエロスを放つ「美醜LOVE」では、今井と星野がセットの外を飛び出し花道へと繰り出す。激情の「サロメ –femme fatale–」では真っ赤なライトが会場を染め、一転して「Ophelia」ではグリーンの照明とミレー作の絵画が悲劇の女性を映し出す。櫻井は時に激しく、時に儚くたおやかに、この対照的な二人の女性を歌い演じた。
ポップなインダストリアルチューン「光の帝国」からは、壮大なサウンドで非日常へとトリップさせてくれた。今井が放つノイズ音の中、「私たち人間は闇から来ている。闇へ消えていく。私たち人間は闇になる」と即興の詩を読む櫻井。
それに続いたのは「ノスタルジア –ヰタメカニカリス–」。シアトリカルなメンバーのパフォーマンスを食い入るように見つめるオーディエンス。
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