2018.07.25 公開
D’ERLANGERが7月14日東京・EX THEATER ROPPONGIにて、“TOUR 2018 in the Beginning…”のファイナル公演を開催した。このツアーは再結成10周年を経て、11年目のスタートとして行なわれたもので、この公演で盛大なファイナルを迎え、華々しいスタートを飾るものだと思っていたが、この日、メンバーの思いは他にもあった。
西日本を中心に各地に大きな被害を与えた西日本豪雨災害。ファイナル公演前日の夜、Tetsu(D)は自身のSNSで手書きの文書を掲載した。そこには西日本豪雨被災地に向けた思いと、被災者に向けたお見舞いの言葉が綴られ、最後は「99%の気持ちを被災地に向け、残り1%はSTAGEの成功へ向け挑みます」と締めくくられていた。こんなに真摯な言葉が他にあっただろうか。かくいう私も愛媛出身。
このメッセージをしっかりと受け止め、特別な思いを胸に会場に向かったのだった。
会場が暗転すると、パープルの光が点滅する中、D’ERLANGERのロゴが入ったバックドロップがゆっくりと降りてくる。SEの音とライティングが激しさを増し、静けさの中に不穏な空気が宿った頃、メンバーがステージに登場。
1ページ(全6ページ中)
