kyoのコール&レスポンスで始まった最初のMCでは、大きな歓声に「いいね、TOKIO」と満足げな表情を浮かべながらも、「全身で喜びを示してくれないとわからないからさ」と、さらに反応を煽る。そして「しっかりといろんな思いを、この六本木から日本全国に届けたいと思います」と、今の思いをまっすぐに伝えた。「濃厚なラブソングを一発」と「13段目の陶酔」を艶美に聴かせると、一転して切ない悲恋を歌う「Romeo & Juliet」へ。転調を繰り返し、徐々に熱を帯びていくバンドアンサンブルは絶品だった。続くスウィンギーなナンバー「TABOO」では、シャッフルするTetsuのリズムとSEELAのジャジーなベースが心地よく響いた。
「TABOO」終わりに思わず「最高!」と口にしたkyoに対して、あのラテンナンバー「TABOO」のリズムを鳴らし始めたTetsu。だいたいここで上着の革ジャンを脱ぐところだが、この日は「Tetsu、せっかくだからもうちょっとヤセ我慢する」と返したkyo。
「今日はリハの時も結構いいから、今夜のD’ERLANGERは最高なんだよ。ここでめいっぱい俺たちのことを弄んでってよ」と、「LOVE is GHOST」から始まった中盤戦は、「Mona Lisa」「Je t’aime」と、アルバム『J’aime La Vie』の世界観へどっぷりと誘われる。
その後、「今、D’ERLANGERのメンバーのLINEは、W杯のネタから始まります」というkyoの言葉を受けて、TetsuとCIPHERがテーマソングの一つを鳴らし始め、笑いを誘う場面も。そして会場が一体感を増したのは、メロディックなキラーチューン「LULLABY」。
「Singe et Insecte」では、どんどんジャムセッションのようになっていくバンドサウンド。
