6月20日にソロとしては6枚目にあたるニューアルバム『機械仕掛けの遊園地 -Electric Wonderland-』をリリースしたBREAKERZのギタリスト・AKIHIDEが、自身の誕生日にあたる7月5日にマイナビBLITZ赤坂にて「AKIHIDE MUSIC THEATER -Electric Wonderland-」を開催した。
ちょうど2年前の誕生日に行ったライブ「AKIHIDE MUSIC THEATER 想い出プラネタリウム」で披露した「プラネタリウム」と「Wonderland」から新たな作品への構想が始まり、その後に行った「AKIHIDE Premium Night Show 月の舟」、そして昨年9月から四季をテーマに秋、冬、春、夏と開催してきた「AKIHIDE SEASON LIVE 2017-2018」で、まだ作品化していない楽曲たちを披露しながらビルドアップしていき、1つにまとめ上げ、新作の完成へと繋げていった。
これまでよりもじっくりと時間を掛け、新たな発見もある中でより作品と向き合いながら完成させた新作は、ギターと唄、そしてストーリーや作画を自ら手がけた120ページに及ぶ絵本で紡いだ、彼のマルチラテラルな才能を注ぎ込んだ作品になっている。
多彩なサウンドアプローチによって感性が刺激される楽曲たちと、現実社会や人生への問題提起をはらみつつもファンタジックな世界へと引き込んでいく絵本によって、非日常へと誘っていく。そんな作品の世界観を体現すべく、今回のライブが開催されたのだ。SEASON LIVEの集大成とも位置づけられたスペシャルな一夜となったライブの模様をレポートした。
まことしやかに“雨男”の異名を取るAKIHIDEの本領発揮か!?と心配された雨雲も去り、空が明るさを取り戻した赤坂周辺は、開場の17時半よりも前から多くのファンで賑わっていた。ライブ開始は19時。少し早めの開場となったのは、彼がこれまでに創作してきた数々の作品を展示したアート展が館内で開催されるからだ。
こうしたアート展は、2年前にEX THEATER ROPPONGIで開催した「想い出プラネタリウム」の時以来2度目となる。
館内には、記念撮影が行えるニューアルバムのジャケット写真のセットの再現や、絵本の原画の一部、アルバムが出来上がるまでの制作風景を捉えたメイキングPHOTO、構想やアイデアをメモした手書きノートの実物など、クリエイターとしての類い稀なる才能に加え、緻密さや実直さ、作品に対する彼の深い思い入れが感じ取れる空間が広がっていた。
