終わりゆく過去と未来への始まりとなる景色を描くよう、哀愁浪漫携えた歌に乗せ、彼らは物悲しい物語を切々と語りかけてきた。その歌に、誰もがうっとり酔いしれてゆく。
ダウト(Photos by Anastasia) 画像 21/37
「最高の夜にしようかー!!」、ここからは一気に熱い宴の風景へ。『感電18号』を通し、幸樹が観客達を情熱の嵐吹きすさぶ空間へ呼び入れた。和心や哀愁味を抱いた歌ながらも、飛び出す音からは身体をビリビリと痺れさせる刺激があふれだす。強烈なビートに合わせ飛び跳ねる観客たち。フロアー中を巻き込んだ宴は、序盤からクライマックスにも似た熱狂を描き出す。
荒ぶる演奏を叩きつけ、ダウトは観客たちの身体を激しく折り畳みだした。『禁じられた遊び』を武器に彼らは、騒ぎたい観客たちを「もっともっと暴れられるだろ」と言わんばかりに挑発してゆく。その煽りに嬉しく刺激され、頭振り乱し騒ぐ観客たち。後でブースでヘアメイクを直してもらう…には、あまりにも人数が多すぎるか(笑)。
続く『卍』では、幸樹が手にした扇子を振り回し、会場中の人たちを熱した宴の中の踊り人たちへ変えてゆく。演奏の途中で幸樹が「ストップ」と声を上げるたびに演奏も止まれば、観客たちも、くるくる回していた扇子の動きを瞬時に止める。その一体化した動きは流石だ。場内のあちこちで舞い躍る扇子の波。ダウトは躍動した演奏を真正面からぶつけ、一緒に熱狂の中で踊り続けていた。
「かかってこーい!!」、ダウト流ダンスロックナンバー『MUSIC NIPPON』の登場だ。幸樹のシャウトを合図に、一斉に頭を振り乱す観客たち。勇壮で猛々しい演奏に触発され、沸き上がる熱気をすべて解き放たずにいれない。場内中に響く「NIPPON!!」の掛け声。感情を熱く掻き立てる激熱な昂揚ソングに刺激を受け、踊り騒ぐ観客たち。この熱気、もっともっと沸き立て!!。
ダウト(Photos by Anastasia) 画像 22/37
最後にダウトは、優しい歌始まりの『恋文』を披露。次第に熱とビートを上げる演奏に触発され、心地好く跳ねる観客たち。胸をグッと締めつける哀愁味を帯びた歌で心をつかみながら、共に大きく手を振り、彼らは観客たちと一緒に心地好い一体感を描きだしていった。最後に場内中を揺らした「ラララ」の合唱も、胸に熱く染みる嬉しい興奮を与えてくれた。
