トライヴァルなデジタルビートの上へ、CHIYUは勇壮で躍動的な演奏を重ねだした。胸の内側から沸き上がる気持ちを、彼は『書生論』へ突きつけるようにぶつけてゆく。雄々しさを抱いたロックナンバーの上で、CHIYUは奮い立つ感情を、壊れる寸前の熱した気持ちを持って歌いかけてきた。その凛々しき歌に魂が震えずにいれない。
CHIYUのラップから始まった『apathy house』。歌のパートへ突入すると同時に、演奏は一気に駆けだした。疾走する楽曲の上で情熱的な歌を突きつけるCHIYU。 ベースソロではダウトの冷夏、The THIRTEENの美月、GOTCHAROCKAのJUN.が舞台へ飛び入りし、CHIYUを煽る場面も。まさかこんなところで、彼らの熱い友情の場面を見れるとは…。
最後にCHIYUは、胸を熱く高ぶらす歌系昂揚ナンバー『Regret』を演奏。風を切るように駆ける演奏の上で、心騒がせるつかみを持った歌が弾けだす。フロアー中から突き上がる無数の拳と、声を掛け合う風景。後半へ進むごと激しさを増す演奏に触発され、頭振り乱し想いを返す観客たち。一体化したこの昂揚がたまらなく刺激的だ。CHIYUも、終始、熱を抱いたライブを描いてくれた。
CHIYU(Photos by Anastasia) 画像 24/37
舞台へ姿を現すと同時に、観客たちをmayaが煽りだした。そのまま演奏はスリリングでハードなデジロックナンバー『Chameleon Dance』へ。ザクザクとしたギターの音を突きつけ、観客たちを刺激するAiji。雄々しき姿でフロアーを埋めた人たちの感情に熱い火を焚きつけるmaya。
歌が進むごとに躍動を増す演奏。サビで一気に楽曲も感情もバースト。LM.C流のエレクトリックなダンスロックに触発され、何時しか場内には無数の拳と嬌声が飛び交っていた。
