ラスト前のMCタイムでは、「超絶怒涛に進んでいますが、皆さん、楽しんでますか」とリョウガがリーダーらしくファンを気遣う。一方、マイペースなタカシは「めっちゃ(水を)飲んでるよ」と空になったペットボトルを見せてにっこり。
一人で2時間半を歌い踊っているにも関わらず、余裕すら感じさせるのはすごい。
「初乗車の方もいらっしゃいますが、サビのところは一緒にできますか? 心に染み渡る愛の歌です」とリョウガが紹介し、4月にリリースされた新体制第1弾シングル「a kind of love」へ。
聴いてくれる人が笑顔になれるような歌を歌いたいと以前、タカシが語ってくれたように、会場の誰もがあったかい気持ちになり顔を綻ばせて本編の幕は閉じた。
ほっこりするのもつかの間、アンコールの声に押されて6人が再び“甘美な闘いの場”に戻ってきた。
アゲアゲのパーティーチューン「Party Maker」は、力任せにTシャツを引きちぎったかと思えば、タカシがチェアを超える大ジャンプを決めるなど、かつてないほどパワフルでワイルドな側面で魅了。
アンコール2曲目「Burn!」では、6人が歌詞を歌いつないだが、その光景がなんとも眩しかった。彼らの清々しい表情からは、ライブへの手応えと充実感が十分なほど伝わってきた。
この日最後のMCで、感慨深げに「ライブって楽しい」とつぶやいたリョウガ。また、「今までにないほど『きつい』の3文字でした。でも、魂削ったほど楽しいのがライブ」とも語っていた。魂かけた彼らの闘いは、感動という勝利となってこの夜結実したのだ。
オールラストの「走れ!!!!超特急」では、多幸感溢れる空気の中、全員で大合唱。キャノン砲でピンク色のテープが放たれて本公演は幕を下ろした。が、彼らの新しい挑戦は8月の「“超”超フェス」や12月に開催される「BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH」へと続いていく。
どんどんと変化し成長を続ける超特急は、ライブのクオリティも回を増すごとに高めている印象を強く受ける。そんな留まるところを知らない彼らの最新型ライブを、迫力ある映像で是非体感してもらいたいものだ。