最初のMCではmanakaが「すっごい緊張して、 手がプルプル震える」と語ると、 アサヒが「靴のチャックが開いていた(笑)」と序盤でのハプニングを告白。 また、 manakaは過去にBlue Note Tokyoに来たことがあると告げ、 この舞台に立てること、 そして歴史ある『MTV Unplugged』に出演できることへの喜びを観客に伝えた。
MCで場を和ませたあとは、 カバー曲「I WAN'NA BE LIKE YOU」を息の合ったダンスとともに披露。 続けて最新アルバム『juice』から「Gift」、 「Get Down」を立て続けに歌唱する。 中でも英語詞で歌われるオリジナルナンバー「Get Down」では、 5人のソウルフィーリングが際立つボーカルが楽しめるだけでなく、 バンドメンバーのソロプレイもフィーチャーされた、 緩急に富んだパフォーマンスを展開。 エンディグではかれんや芹奈がサックスソロに絡み合うようなフェイクで、 曲を大いに盛り上げた。
ここまで来るとMAYUもようやく緊張がほぐれた様子で、 「距離が近いので、 皆さんの表情を見ながら安心して歌える」と吐露。 すると、 リトグリは椅子に座って「ギュッと」を、 歌詞の持つ切なさがより強調されたシンプルなアレンジで歌い出す。 また、 ボッサ調に生まれ変わった「私らしく生きてみたい」では、 感情を抑えたボーカルアレンジで“大人のリトグリ”を見事に表現し、 ライブで歌うのは久しぶりという「小さな恋が、 終わった」ではそのエモーショナルさが最高潮を迎えた。
かれんが改めて感謝の言葉を口にすると、 メンバー5人のみによるアカペラメドレーに突入。 アース・ウィンド&ファイアーやブルーノ・マーズ、 星野源など洋邦/新旧の名曲群が5人のハーモニーのみで表現される構成は圧巻の一言で、 会場は盛大な拍手に包まれる。
そのまま、 シックなアレンジに生まれ変わった代表曲「好きだ。 」、 最新曲「世界はあなたに笑いかけている」で5人の熱量はピークに達する。
「10代のうちにここに立てたことを大変嬉しく思います」というmanakaの挨拶を経て、 ラストナンバー「Jupiter」では繊細さと力強さが混在する絶妙なボーカルワークで会場を感動の空気で包み込み、 “いつものリトグリらしさ”と“新たな挑戦に満ちたリトグリ”を提示した『MTV Unplugged』は無事終了した。