2018.06.19 公開
尾崎豊と息子・尾崎裕哉の音楽の伝承を音楽プロデューサー須藤晃が語る!

尾崎裕哉・須藤晃  画像 1/1

「父親が26歳で死んだので…26を裕哉はすごく重要な齢と考えていたんだけど、 今度の7月24日の公演当日(@東京芸術劇場)がちょうど誕生日ですので、 尾崎裕哉は29歳になるんですね」
 須藤晃氏の言葉を聞いて合点がいった。

言わずと知れた故・尾崎豊の音楽制作パートナーにして、 本公演の音楽監督だ。

「つまり、 最近の裕哉は“父親が生きなかった齢”を生きているんですね。
花の中でも格別美しい花が枯れてしまって、 25年以上が過ぎた。 それでも神様って不思議なものでね…同じ種を持つ裕哉がまた花を咲かせる。
尾崎さんを知らない世代も裕哉の存在に興味を惹かれて、 今度は遡って父親にも興味を持つんだから不思議ですよね」
2歳で父を失くした裕哉には面影の記憶が微塵もない。 が、 容姿の相似よりも「共通する気品」と「仕草や口癖が似ている」と、 須藤氏は語る。

「僕が熱心に話していると『あ、 なるほど、 なるほど』と応じるのが尾崎さんの口癖でね。 彼の記憶もなく、 真似しようもないのに裕哉の口癖が同じだったので驚いた…」

「裕哉が考えている以上に“尾崎豊”は日本人の心の中にいるんですね。 もちろん、 好きな人もいれば嫌いな人もいる。 でも、 “嫌い”というのは“好き”と同じことなんですよ、 僕に言わせれば。 要は全く関心のないという人はいない。

伝統芸能のようなものなんですよ、 尾崎豊というのは」
 東京芸術劇場と兵庫県立芸術文化センターで、 尾崎裕哉が新たな海図を拡げる。 尾崎印の帆を靡かせる、 そのオリジナルな風の強度は、 どんな響きで聴衆を揺らすだろうか。

(協力 intoxicate)
インタビュー全文掲載  http://billboard-cc.com/classics/hiroyaozaki2018/

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