X JAPANが8月14日、千葉・QVCマリンフィールド&幕張メッセで開かれたロックフェスティバル「サマーソニック2011」に出演した。千葉県は、リーダーYOSHIKI、TOSHI、PATAの出身地で、同地でライブを行ったのは約24年ぶりのこと。ステージでは7月に死去した元ベースのTAIJI、98年に死去したギターのHIDE、そして3月に起きた東日本大震災の犠牲者のためと、5万人の客らとともに1分間の黙とうを捧げた。
ライブは6月末に欧州などで発売し、各国のロックチャートで1位を獲得した「JADE」で幕開け。「Rusty Nail」「紅」と息をつかせない攻撃的なパフォーマンスで聴衆を魅了した。
X JAPAN©courtesy of SUMMER SONIC 2011 画像 2/7
YOSHIKIは「素晴らしいアーティストの方々と同じステージに立たせてもらって本当に光栄と思っています。X JAPANはTOSHIとこの千葉県で生まれて、同じように千葉県でPATAと出会い、TAIJIと出会い、上京して横須賀でHIDEと出会い、西に行ってHEATHと出会い、関東に戻ってきてSUGIZOと出会った」としみじみ。ステージ前に開いた会見では「20年の時を経て、また地元に戻ることができた」と感慨深げに話したが、ファンらの声援を受け、その思いを全身で感じたのか超満員の球場を愛おしそうに見つめていた。
X JAPAN©courtesy of SUMMER SONIC 2011 画像 3/7
会見ではTAIJIの訃報について公式の場で初めて口を開いた。「ものすごく複雑な気持ち」と話した後は、言葉が続かなかった。しかし昨年8月に日産スタジアムで開いたコンサートで、TAIJIと18年7カ月ぶりに共演したことにふれ「脱退後は疎遠だったから、あれがなかったらやるせなかった。ただもう一度やりたかったね」と思いを吐露。「TAIJIがいなかったら、今の自分たちはここにいない」と盟友に感謝した。