「結局のところ、自分を救えるのは自分しかいないんじゃないかなって。だってお金がいっぱいあろうが、何を持っていようが、美味しいものを毎日食べていようが、幸せかどうかはまた別な話でしょ?」
——でも、音楽が誰かの救いになるとか、そういうことはあると思うんですよ。
「ああ……あるね、たしかに。震災のときに“HYDEさんの曲で救われました”とか、そういうお手紙をいただいたときも、それはすごく感じました。音楽って人それぞれ、心のスポットに入っているものがあると思うんですよ。何かのときにその穴から出てきた音楽に救われることは僕にもあるし」
——今、HYDEさんが作っている音楽は救いになりますか。
「ならないんじゃない?(笑) ならないだろうけど、ロックを聴く人にカッコいいと思ってもらえて、10年後にまた“あの曲を聴きたい”って言ってもらえるものになってほしいなとは思ってる。僕がGASTUNKやDEAD ENDを聴いて“やっぱり今聴いてもカッケーなぁ!”って思うみたいに」
——カップリングの「MIDNIGHT CELEBRATION II 」は、「MIDNIGHT CELEBRATION」(HYDEの2ndアルバム『6 6 6』収録/2003年リリース)の再アレンジ&再録ヴァージョンですが、こちらはかなりラウドかつヘヴィな方向に振り切れていますね。ライヴの定番曲がさらにライヴ用に進化したかのような。
「基本的にはアレンジャーにお任せで。何人かの方にアレンジしてもらった中で僕はnishi-kenさんのアレンジ、特にAメロのリズムの変化とか、そういうところがアガるなと思って選んだんです。ただ、サビはPABLOのアレンジがよかったんだよね。とはいえ普通はアレンジャーの違うものを1曲に混ぜることができないから、nishi-kenさんにお願いすることにして。そしたらnishi-kenさんはnishi-kenさんで、この曲はPABLOにギターを弾いてもらう予定だったって言うから、じゃあもう合体させちゃえって(笑)。結局、こっちの望み通りの完璧な組み合わせになりました。ライヴでもかなり盛り上がると思う」
——まさに、このリリースの2日後、6月29日からはツアー“HYDE LIVE 2018”がスタートします。どんなライヴになりそうですか。
