2018.06.09 公開
「うん、表情だね。自分では上手くいったと思っても、ニックがそのテイクを選ばなかったりするし(笑)。むしろニックは発音重視で選んだりするから、そのへんのさじ加減が非常に難しくて。でも、なんだかんだで答えは徐々に見えてくると思ってるから。VAMPSのときもそうだったけど、ひとつ一つ、やっていくたびに次が見える。今はこれが僕の最高だけど、今後はもっと変わっていくかもしれないし」
——客観的にご自身の歌を聴いていかがでしょう。
「まあまあかな。90点ぐらいじゃないですか」
——お、高得点。
「何言ってるんですか、いつも100点ですよ(笑)」
——すみません(笑)。でも、そうおっしゃいますけど、聴いていてとても鬼気迫るというか、歌詞に滲んだ切迫したムードが絶妙に歌声で表現されてると思いました。なんでしょう、のっぴきならない感じというか。
「そう! のっぴきならなさは意識しましたね。その感じがミックスで削られてしまうのがいちばん怖かったので、そこは死守しました。でもニックにあまり伝えられてなかったのかもしれないけど、なぜかどんどん削られていくんだよね(笑)。なので日本でミックスをやり直して危機感を出したんです」
——危機感が歌の重要なポイント。
6ページ(全16ページ中)
