そのままダンス・バトルへと進む。前日までの予選で勝ち残った8人が賞金1万ドルを賭けて熱戦を繰り広げる。審査員はベテラン・ダンサーのSekou, Kim Holms, Mr. Wigglesの3人。唯一の女性ダンサー、Inxi(インシー)は、なんとフィンランドからの出場だ。
まずは一回戦の4バトル。自分が選んだ曲と、相手が選んだ曲で90秒ずつ踊るルール。Castro, Jungle, E-Solo, Inxi の4人が勝ち残った。
この後は見応えたっぷりの4組のダンス・パフォーマンスが連投される。まずはバンジー・トワーク・チーム(Banji Twerk Team)。8人の女性ダンサーによるトワークだが、チアリーダーの衣装をまとい、トワーク度は抑えめのコレオグラフィ。しかし絶妙のチームワークで明るく、朗らかに踊り切った。
続く、ロウ・ストリート・スタイル(Raw Street Style)はLitefeet, Flexin, Krunmを中心に総勢9人の男性ダンサーによる、まさに生(raw)のストリート感覚あふれるステージ。警官の「手を上げろ」というセリフを挿入し、ダンサー全員が両手を頭上にして後ずさるシーンもあり、ニューヨークのリアルなストリート・ライフを再現。
3番手に登場した、デレル・ブロック(Derrell Bullock)は4人の女性ダンサーをフィーチャーしたR&Bダンスを披露。ブルーのライティングがセクシー気分を否が応でも盛り上げる。
続いては、大御所ホセ・エクストラヴァガンザ(Jose Xtravaganza)を中心とするヴォーグ・チーム。エクストラヴァガンザは1980年代のボールルーム・シーンから現れ、マドンナ『ヴォーグ』(1990)のビデオで大フィーチャーされたダンサーだ。そのエクストラヴァガンザのもとにEXPGのインスラタクターでもあるハビエール・ニンジャ(Javier Ninja)など、多数のヴォーグ・ダンサーが集結し、艶やかで退廃的、かつテクニックに裏打ちされたステージを見せた。
ここでダンス・バトル二回戦。一回戦で勝ち残った4人によるバトルの結果、Jungle, Inxiが決勝進出となった。