2018.05.16 公開
【ライブレポート】THE ORAL CIGARETT

THE ORAL CIGARETTES photo by Viola Kam (V'z Twinkle)  画像 1/2

スペースシャワーTVが「あなたの側で、生きてる音楽。」をコンセプトに毎回1組のアーティストをピックアップするライブ番組「SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”」。その第24弾アーティストとなるTHE ORAL CIGARETTESのライブが650名の招待客を招 いてShibuya O-EASTで行なわれた。

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オーラルは今年2月に地元・大阪で初の大阪城ホール単独ライブを成功させるなど、いま急成長を遂げている若手ロックバンド。彼らが キャパ1,300人程の都内の会場でライブを開催するのはいまや貴重な機会だ。
ワンマンでO-EASTに立つのは2014年以来だという。 そのステージには、この日のためにデザインされたタペストリーや、豪奢なシャンデリアや柱、花束といった装飾が施され、中世ヨーロッパを 彷彿とさせるゴシックな世界観が作り上げられていた。

さらにバンド初の試みとして“赤と黒”を身に着けるドレスコードでお客さんも巻き 込み、これまで以上にバンドの世界観を作り込んだスペシャルなライブは、普段は披露されることの少ない楽曲をふんだんに盛り込んだ プレミアムな内容だった。

二段に組まれたステージ上段から、“赤と黒”の衣装に身を包んだ、あきらかにあきら(Ba/Cho)、山中拓也(Vo/Gt)、鈴木重伸(Gt)、中西雅哉(Dr)が登場すると、攻撃的なロックサウンドにのせて、激しく《嫌い》を連呼する「嫌い」からライブがスタートし た。

4年前のO-EASTワンマンでも1曲目に披露したバンドにとっては思い入れのある選曲だ。
続けて、「5150」や「気づけよ Baby」と いう彼らのライブに欠かせないキラーチューンを投下すると、「もっとやれるやろ!かかってこいや!」と、山中はフロアを挑発するように言葉を投げかける。

「今日は選ばれし者でしょ? 珍しい曲もどんどんやっていきます!」。
そんなアナウンスどおり、この日はレア曲が立て続 けに披露された。鈴木のギターがむせび泣くスローバラード曲「S-LOW」や、「春の歌を1曲」と紹介した「通り過ぎた季節の空で」、イン ディーズ時代に悔しさを吐露した「N.I.R.A」、初期のシングル『エイミー』に収録されていたカップリング曲「踊り狂う人形」へ。人間の負 の感情を隠さずに抉り出すオーラルの楽曲のなかでも、最もダークでディープな部分がO-EASTで浮き彫りになっていった。

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