まずは挨拶ばかりにと「JUICE UP!!のテーマ」に続き「OLE」という、『Everybody!!』を汲んだ流れでライヴはスタート。いきなりトップスピードで駆け出し、2万人のオーディエンスも大興奮。そこら中から歓声が湧き上がり、ステージに目をやると、このステージに立っている喜びを噛みしめるかのように、音を鳴らしていく。
そこから、改めてKENTAが「『Everybody!!Tour』、幕張メッセ最終日。WANIMAとみんなで開催しまーす!!」と宣言。
彼らの魅力のひとつでもあるエロカッコよさでフロアを揺らし、さらなる灼熱へ誘ったかと思えば、高らかにKENTAが抱える想いを歌い上げ、その背中を押すようなオーディエンスの歓声も響き渡った「つづくもの」のように、しっかりと聴かせるチャンネルを持つのが彼らの強みだ。多彩な手法で飽きさせることなく、絶えずオーディエンスを引っ張り続けていく。
WANIMA photo by 瀧本 JON... 行秀 画像 4/9
また、6月1日より全国東宝系にて公開される映画『OVER DRIVE』の主題歌として描き下ろした新曲「Drive」をここで披露。ツアー中に溢れた想いを書き留めたという、この曲。目の前の現実を受け止めた上で、しっかりと先へ手を伸ばすメッセージがこめられ、明日を信じる実にWANIMAらしい仕上がりだ。初めて聴くオーディエンスも多かっただろうが、その言葉ひとつひとつをすべて受け止めようと、感じ取ろうと、ステージへと入り込む姿が印象的だった。
WANIMA photo by 瀧本 JON... 行秀 画像 5/9
「幕張のテーマソング、歌ってもいいですか?」とKENTAが力強く投げかけ、歌にもプレイにもより一層のエネルギーがこめられた「Japanese Pride」も尋常じゃない熱狂を生み出す。心地よく頭と心が乱され、フロアもどんどん前のめりになっていくのが手に取るように伝わってくる。
