クールな魅せ方もキャッチーな魅せ方も、振り幅に制限をかけることなく自らのスタイルを貫いてきたBREAKERZ。それぞれのキャリアとスキルのすべてを余すところなく注ぎ込み、昨年デビュー10周年を迎えたことで、ますます振り切った表現力を身に付けたように思う。さらに、バンドのセンターであるDAIGOが40歳という節目を迎えたことで、彼らはまた1つ大きな武器を手にしたと感じた。BREAKERZが届けるメッセージの多くは前向きな生き方である。歌詞を担い、それを歌うDAIGOの人間的な成長はこの先、ますますBREAKERZというバンドに奥行きと深みを与えていくことになるに違いない。
アンコールで届けられた、自らがバンドに憧れて音楽を始めたきっかけを歌った最新シングル曲「GREAT AMBITIOUS」は、この日、特別な想いを持って届けられていたように思った。
BREAKERZ Photographer:達川範一(Being) 画像 9/10
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アンコールの中でそれぞれの口から、この先、5月12日13日にはSHINPEI率いるMUSCLE ATTACKが、結成5周年記念ライブ『MUSCLE ATTACK 5th Anniversary LIVE』を渋谷club asiaで行うことと、6月20日に6枚目のソロアルバム『機械仕掛けの遊園地 -Electric Wonderland-』をリリースするAKIHIDEが、自身の誕生日である7月5日に『AKIHIDE MUSIC THEATER Electric Wonderland』をマイナビBLITZ赤坂で行うことと、ソロ活動15周年を迎えるDAIGOが7月21日に中野サンプラザにて『ソロデビュー15周年記念ライブ 【DAIGO VS DAIGO☆STARDUST】』を行うことに改めて触れ、加速していくそれぞれのソロプロジェクトの活動にも注目を集めた。
そして、ライブ終了後、BREAKERZとして、5月23日にデビュー10周年記念ライブを収めたDVDボックスを発売することを発表したのだった。
BREAKERZを本拠地としながらも、それぞれのソロプロジェクトの成長を持ち帰る場所として用いているこの独自なスタイルは、BREAKERZというバンドに深みと奥行きを与える結果に繋がっているのだ。視野を広く持ちながらも、それぞれの音楽性を追求する彼らが生み出すサウンドとライブはとても貴重なのである。