「NEXT LEVEL」「激情」を間髪入れずに届けた後、【YSJ】=【よそじ】を改めて宣言し、ライブへの意気込みを語ったMCを挟み、「SUMMER PARTY」で少し早い夏をフロアへ運んだ。突き抜けるポップなサウンドと前向きなDAIGOの歌詞に、オーディエンスは両手を高く掲げて応え盛り上がった。
「SUMMER PARTY」から始まったブロックでは、ダークなギターフレーズのループが特徴的な「GUILTY」が挟み込まれていたものの、跳ね感のあるノリがフロアの温度を上げた「FAKE LOVE」や、久しぶりに届けられた4つ打ちのダンスナンバー「LOVE FIGHTER~恋のバトル~」を中心にノリやすい楽曲達が並べられていたと感じたのだが、これもまさしく、オーディエンスを一人残らずしっかりとライブの流れに誘っていくための計らいであったに違いない。
BREAKERZ Photographer:達川範一(Being) 画像 5/10
女性ダンサーのボクササイズ的ダンスを演出に加えた、「LOVE FIGHTER~恋のバトル~」の魅せ方も、BREAKERZというロックバンドならではの成せる技である。
“生まれる前の気持ちを歌った曲”だというDAIGOの言葉で紹介されて始まった透明感のある少しルーズなロックナンバー「ここから出して」では、フロアは静まり返り、逆光に照らされながら音と歌を届ける彼らの姿に吸い込まれるかのように、その曲を真っすぐに受け取っていたのがとても印象的だった。オーディエンスの背中をそっと押したに違いない「ここから出して」「アオノミライ」「CLIMBER×CLIMBER」という流れは、彼らが歌う意味を改めて感じ取ることができた時間だった。
BREAKERZ Photographer:達川範一(Being) 画像 6/10