真心一回目の覚醒期のスタートを告げた重要曲「素晴らしきこの世界」では、YO-KINGのギターとハープで始まった瞬間にこの曲だと悟った客席から、大きな歓声と拍手が上がった。真心ブラザーズ 画像 5/6
中盤、YO-KINGと桜井ふたりになり、アコースティック・コーナーに。当時の思い出話をまじえながら、1989年リリースのセカンド・シングル「うまくはいえないけど」、桜井が歌うセカンド『勝訴』の「僕は喜劇王」、「『どかーん』より短い曲です」とセカンド収録の「さんぽ」。いったん着席したオーディエンス、じっと耳を傾ける。
須貝直人、奥野真哉と上野一郎が戻ってバンド編成に。YO-KING「次も久しぶりですよ」桜井「いや、下手したら人前でやるの初めてかもしれない」YO-KING「マジ? マジ卍?」桜井「それ『マジ卍』の使い方間違ってます」という軽口から、ファースト収録の「君と金さえあれば」にまた大きな歓声が上がる。次は2017年の最新アルバム『FLOW ON THE CLOUD』から「レコードのブツブツ」「アイアンホース」と2曲続けてプレイ。「アイアンホース」のあとに桜井、「今日なんかたくさん歌わせてもらってうれしいです」。真心ブラザーズ 画像 6/6
ここからライブは後半のピーク・タイムへ。「オレは満足してる 不満はダサい」というリリックが衝撃的だった1999年のシングル「サティスファクション」で一気にホール内の空気が華やかになり、続く「愛」ではMOUTNTAIN HORNSの4人がステージのフロントに出て来て吹きまくり、サビでは客席いっぱいに腕が左右に振られるという、おなじみの光景がくり広げられる。
真心最大のヒット曲「ENDLESS SUMMER NUDE」が、鮮やかにぶっ放される。サビでは再び客席いっぱいに腕が揺れる。桜井が「プリーズ・リピート・アフター・ミー! わいわい歌って! わいわい踊って!」がオーディエンスにコール&レスポンスを求めて始まった「Song of You」で、本編が締めくくられた。
「楽しかったわ! 楽しかったわあ!(YO-KING)
「MB’Sは毎年何か起こりますね。まるで毎年一回の『北の国から』を楽しみにするような感じ」(桜井)
そして「今年はすごい活動します!」と、桜井が9月ニュー・アルバムのリリース等の今後の予定を桜井がアナウンスしてから、ファースト・アルバムから「さるまわし」、さらに2007年の『DAZZLING SOUND』の「Very Very Very」と、ここでもレアな曲を立て続けにプレイ、客席を湧かせる。