2月11日、EX THEATER ROPPONGIにて“別冊カドカワDirecT Presents「SILENT SIREN サイファミVSサイサイ ALL TIME REQUEST LIVE」”が開催された。これは、2017年・下半期のSILENT SIRENの活動に密着取材していた「別冊カドカワDirecT」による企画で、彼女たちが表紙を飾る最新号の発売記念と共に、同プロジェクトの集大成となるライブ。
タイトルにもあるとおり、この日のライブはSILENT SIRENのインディーズ時代から最新シングル「ジャストミート」まで、全85曲からサイサイファミリー(※SILENT SIRENファンの総称)の投票をもとにセットリストを組んだ。これはサイサイ初の試みだ。
会場の扉を開けると、三方をロープとポストに囲まれたリング風のステージが目に飛び込んでくる。“サイファミVSサイサイ”というタイトルどおりのセットだ。場内はバンドのイメージカラーであるピンクのTシャツ姿のサイファミで埋め尽くされていて、開演前から熱気がすごい。
最初に登場したのはオープニングアクトのMade in Raga-sa。昨年の“サイサイフェス”で行われたTent Stageオーディションでグランプリを獲得した4ピースロックバンドだ。切なげなメロディと力強い演奏が魅力で、結成からまだ3年弱とは思えない堂々たるパフォーマンスを見せた。
さあ、ついにサイサイの登場。ステージが暗転し、会場を揺るがすほどの歓声が響くなか、ステージ後方に設置されたスクリーンにオープニング映像が流れる。「見せてやるよ、うちらの本気!」「余裕っしょ!」「うちらの圧勝だね!」といったサイサイメンバーの意気込みと、ライブ前に収録されたサイファミたちによるコメントが交互に流れる演出で、のっけから対決ムードを煽る。
そして、「無音の警告」にのってメンバーがステージに現れると、場内はさらに大きな歓声に包まれた。サイファミ注目の1曲目は「Routine」。イントロが鳴らされると同時にスクリーンに浮かび上がるのは「7位」の文字。こんな形で各楽曲の順位が発表されていく。
続いて、「思い切りかかってこいよー!」というすぅの絶叫とともに始まったのはアップテンポなナンバー「イブニングスター」(8位)。すぅ(Vo&Gt)が彼女のお母さんを想いながら書いた曲で、ライブで披露されるのは数年ぶりとのこと。さっそくのレア曲投入に客席は大いに湧いた。
さらに、「最後までみんな気合い入れていくぞー!」(すぅ)というMCを挟んで、「want CHU♡」(4位)のイントロが鳴らされると、再び喜びと興奮が入り混じった歓声が上がる。ゆかるん(Key)のリードに合わせて、フロアでは手が一斉に左右に揺れた。間髪入れずに「→」(3位)、「初恋記念日」(10位)とポップなナンバーが続くが、「ここから切り替えて、もっともっと声出せますかー!」というあいにゃん(Ba)の煽りとともに始まった「milk boy」(6位)で一気にテンポアップ。ひなんちゅ(Dr)が叩き出す性急でタイトなビートで場内の熱がグッと高まる。この楽曲の振り幅はサイサイならではのもの。実にかっこいい。
ちなみに、この日のステージ衣装もサイファミの投票によって選出された。1位を獲得したのは、2015年に行われた“年末スペシャルライブ 覚悟と挑戦”の衣装。ワールドツアーでも着用した和を意識したものだ。
★関連リンク先
SILENT SIREN オフィシャルホームページ:http://silent-siren.com
SILENT SIREN LIVE TOUR 2018 〜“Girls will be Bears”TOUR〜 Special Site:http://ss-gwbb-tour.com/
別冊カドカワDirecT 08 書誌情報:https://www.kadokawa.co.jp/product/321707001008/
