ねごと photo by AZUSA TAKADA 画像 5/9
4人は基本のバンドセットに加え、シンセ、シンセベース、ラップトップ、ドラムパッドなどを巧みに使い、本編では「DANCER IN THE HANABIRA」「水中都市」「アシンメトリ」「サタデーナイト」などの楽曲をエモーショナルでダンサブルな音像で体現。「ETERNALBEAT」などをリミックスアレンジでライブ演奏するという試みや、ドラマチックな導入など、隅々にまで彼女たちの音楽的な美学が反映されていた。
藤咲 佑(Ba)と澤村小夜子(Dr)のリズム隊が作り出す躍動的なビート、蒼山のしなやかな身のこなしと艶やかなボーカル、粒立ちのいいフレーズを情熱的に鳴らす沙田のギター、すべてが以前以上にナチュラル。「沁み込む」という意味を持つ“SOAK”は、「音楽や空間に浸ってもらいたい」という彼女たちの想いはもちろん、身体の隅々に音楽が染み渡った彼女たち自身のことを示す言葉にもなっているのではないだろうか。
アンコールでは先日入籍を発表した沙田に向けてフロアから多数の「おめでとう!」の声が上がり、彼女が照れながらも左手の薬指に輝く結婚指輪を見せるという微笑ましい一幕も。非常にいいムードのままツアー初日の幕は閉じた。
ねごとは日本と海外の音楽の要素を掛け合わせて独自のポップミュージックに昇華してきたバンドだが、その純度もセンスもいまキャリア史上最も高いと言っていい。そしてここをピークだと感じさせないポテンシャルを放つ。蒼山はMCで「今日から全国を回ってくるけれど、その時にしか作れない夜がこれから先もあるだろうし、わたしもそれがすごく楽しみです。全国でいろんな景色を見て、またツアーファイナルのO-EASTでみんなと会いたいです」と語っていた。
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