この後も「私の場合"しゃべる"って"考える"よりずっと速いんですよね!」「ヤバい時や機能停止しちゃった時には"壁に頭をぶつける!"がオススメです!」などの持論を披露。子どもの頃から変わっていると言われ続け、小学生の時の卒業文集に「普通の人になりたい」と書いたことや、テレビ出演した時に大好きな道重さゆみと峯田和伸の二人にも「変な人」と言われ、逆にそれを肯定することができたといった話も飛び出し、会場を盛り上げた。
ごきげんなトーク後の『絶対彼女』では「世の中全部の女の子を肯定できればと思って歌ってます!」と再びコール&レスポンスを展開。「女子!」「おっさん!」「ハーゲ!」とレスポンス対象はどんどんエスカレートし、しまいには「一週間以内に振られた人!」にまで発展。手を上げた最前席の男子にマイクを渡し、その経緯を聞くというインタビューが始まり、その彼にマイクを持たせたまま曲のサビを歌ってもらったりとファンへの愛情たっぷりのパフォーマンスを楽しませてくれた。
その後も「じゃあ私としゃべりたい人ー!」とファンの気持ちに応え、ステージを降りて、リクエストをくれたファンの歌う『剃刀ガール』に合わせてギター伴奏に徹する大サービスも。前半の一挙に弾き語った独断場とは打って変わって、文字通りファンと直接触れ合う一幕に、大森のファンに対する愛情の深さがひしひし伝わってくる。
ここからは再びアコギを抱えての怒涛の弾語りが炸裂。『サイレントマジョリティ』『ワンダフルワールドエンド』『最終公演』『PINK』そして『魔法が使えないなら』まで、駆け抜けるように展開。あっという間のクライマックスとなった。
本編が終了しステージが暗転した途端、ステージに立ったまま大森が自ら「アンコール!アンコール!」と早々に盛り上げてのアンコールがスタート。「みんな、ステキなライブをありがとう!"せーの"でリクエスト言ってー」との声に合わせ、会場中からリクエストの声がこだまする中で選ばれたのは『お茶碗』。ほのぼのとした後は、いよいよ本当にラスト1曲。「サンプラザはこの曲なしでは終われない!」と始まったのは『ミッドナイト清純異性交遊』だ。弾語りをじっくり聴いていたファンたちも、ここぞとばかりに一斉にピンクのサイリウムを光らせ、サンプラザらしい盛り上がりでラストソングを締めくくった。
この日、弾語りツアーはファイナルとなったが、早くも6月からは新たなツアーが決定。さらに初夏にはCDのリリースも決定したとのこと。次回もまた全く違った大森ワールドの展開が期待できるだけに今から待ち遠しい。
