YU-TA「中学生の頃にバンドを好きになって、そっからずーっとバンドのことしか考えてない人生の中、こうやってHEROがあるんですけど。そのバンドが、まさか10年続くとは…。今日はこんなに人が集まってくれて、曲始まりのときにはグッときてましたが、真ん中あたりはいつものライブだなと思ってたんですけど…。せっかくライブへ来たんだから、最後まで楽しんでいってください」。
SARSHI「今日ライブを演って思ったのが、すっごい何時も通りのHEROだなってこと。休止を掲げたライブなのに、こんなにも笑顔のライブって他にはないなと思って。それが出来てる俺ら、すごいなと思いました。HEROの音楽はこれからも続いていくし、またこの4人でステージに立つときは、またよろしくお願いします」。
JIN「今回の活休は僕のせいなんですよね。毎週歌ってきて精神的にちょっと可笑しくなってしまいまして。ときどき、倒れそうになるんですよ。だから、「ちょっと休ませて欲しい。先のことは正直どうなるかわからない」とメンバーに話をしたら、3人ともそれを受け入れてくれたように、このメンバーで本当に良かったなと思ってる。今はまだ、定期的に続けるにはちょっと。でも、今後のことは自分でもどうなるかわからないので…祈っててください」
そう、僕らはこの瞬間、HEROになっていた。
アンコールの最初に演奏したこのが、『「タイムカプセル~10年後の君へ~」。「君だけにこの歌を贈ろうと思うんだ~10年後、この歌が届いてると信じて」と彼らは歌いかけてきた。本当に10年後、この歌をふたたびこの4人の演奏で…HEROという姿を通して耳にしたい。「そっと目を閉じれば見える10年後の二人が」。その歌をヒロインたちは笑顔で胸の中へしまい込み、4人の告白を熱狂という想いに変えていた。この瞬間の風景、僕らはけっして忘れないから。
『カントリーロード』の演奏が流れだすと同時に、場内中へ響いた叫び声。会場中のヒロインたちが両隣の人たちと腰を組み、「はいはいはいはい」と黄色い声を響かせピョンピョン跳ね続けていた。一つ一つのジャンプが、この地にHEROと一緒に刻む別れのジャンプとなるかのように…。終盤を彩ったのが、ハートフルな歌として心に響いた『「Life」』。「あとどれくらい笑えるかな~この「今」を精一杯「笑って」「泣いて」いたいな」。僕らの関係に涙なんかは似合わない。何時だってHEROと僕らは、笑顔に包まれた中、キラキラ輝く汗を心の握手にしてきた関係。頭を空っぽに、舞台上のメンバーへ向け笑顔で飛び跳ね続けることが、お互いが繋がりあっている証なんだもの。またこの笑顔と逢いたいな。








