FTISLANDは、音楽でひとつになれる勢いのあるライブを展開。初日はファンがコーラスに参加できる曲を多めに、2日目は彼ら得意のハードなロック曲を中心に聴かせたが、ボーカル、ホンギのバラードからロックまでを歌いあげる声と、ファンの心を捉えるパフォーマンスとトーク力はサスガ。「FTISLANDは音楽を多様な色に変えることができるバンド。FNC KINGDOMもどんどんFNCの色をみつけていっている。俺はやりたくないけど、“FNCのアーティストみんなが同じステージに集まれるのはFNC KINGDOMしかないから”ってCNBLUEのヨンファに説得されて参加しています。ヨンファがFNCの天使で、俺が悪魔だな(笑)」とファンを笑わせたが、なんとか言いながらもFNC愛が一番あふれているのがFNC第一号アーティストであるのFTISLANDのホンギなのだ。「今年も来てくれてありがとう。全員がこれからも、もっといい音楽をプレゼントします」と言って、この日誕生日を迎えたベースのジェジンへのお祝いも兼ねて、1万人と声を合わせて「FNCファイティン! ジェジン、誕生日おめでとう!」とステージ上でカンパイをしてライブをしめくくった。
FTISLANDからは、ソロアルバムをリリースしているホンギもソロステージを披露。心に響くバラードを熱唱した。
今年、イッキにファンが増えたのを実感させたのは6月に日本デビューしたSF9。12月13日にリリースしたばかりの日本1stアルバムの収録曲「僕の太陽 ~O Sole Mio~」などで大きなファンコールを集めたが、自曲のほかに、ブルゾンちえみでおなじみのオースティン・マホーンの「Dirty Work」をカバー。ラストでジミン(AOA)が登場し、かわいく「35億」をキメた。新人であるSF9は前述のコラボの他にも、CNBLUE、ヨンファのソロなど先輩たちのステージでのコラボでも大活躍した。
N.Flyingは、韓国で大ブームを巻き起こしたデビューサバイバル番組『PRODUCE 101 Season2』出身のフェスンが加入してから初のFNC KINGDOM。ボーカルをフェスンにバトンタッチしたグァンジンがベースに専念することで演奏がタイトになり、磨きがかかったツインボーカルで華やかさが増した印象。「バンドが楽しくて、すごく幸せ」というフェスンの言葉に象徴されるように、今後の彼らの飛躍が楽しみになる。
1年ぶりの来日となるAOAも、待ちわびたファンの前で久々のパフォーマンスを見せたが、「今年はいろいろ大変でしたが、みんな気持ちをひとつにして頑張っています。
戻ってくるので忘れずに待っていてください」と再会を約束してくれた。
まだ日本での活動をしていない新人バンドHONEYSTは、新曲「恋愛したい」など2曲をパフォーマンスしたが、先輩バンドたちとはまた違う爽やかなロックを聴かせた。
エンディングでは再びステージの上に全アーティストが大集結。
最後にホンギ&ヨンファが登場すると、「今年も幸せに終えることができました」(ホンギ)、「来年、また会いましょう!」(ヨンファ)と言って約5時間のファミリーコンサートの幕が閉じた。
なお、このFNC KINGDOMが年内の日本でのライブが最後になるアーティストが多い中、12月13日に1stアルバム『Sensational Feeling Nine』をリリースしたばかりのSF9は、12月21日・福岡、22日・名古屋、23日・大阪、24日・東京でアルバムのリリースイベントを開催、CNBLUEのヨンファは、20日、21日にパシフィコ横浜国立大ホールで『JUNG YONG HWA JAPAN CONCERT 2017 "Summer Calling" @Xmas』を行い、年内の日本活動を終える予定。