2016.04.04 公開
この日、仙台、東京公演と最も違ったのは、GUEST としてエレファントカシマシが登場したことだ。彼らはバンド 4 人で 登場し、『今宵の月のように』『悲しみの果て』の一小節を歌い会場を沸かすと、続いて『俺たちの明日』を披露。その後 には斉藤和義が加わり、お互いの楽曲カバーをメドレーで歌うという、まさにこの日以外にありえないコラボを聴かせる。 その後も次々に披露される代表曲、和気あいあいすぎて長引くばかりの MC と、気づけば本編だけですでに 210 分。 アンコールでは、終わりなく続く男性メンバーへのむちゃ振り YMCA コールを、渡辺美里が「大好きだよ、初老の男た ち!」と見事に締め、笑って泣いて、オーディエンスをジェットコースターのように翻弄した濃厚な 230 分を締めくくっ た。
しかし、10 年前に『ROOTS66』が開催された時、こんなメンバーで『戦争を知らない子供たち』を合唱するシーンを、い ったい誰が想像しただろうか。となると 10 年後はさらに......?ステージで強烈なエネルギーを放つ出演アーティスト、 そしてあり得ないことづくしの大饗宴を本当に実現してしまったバックヤードの姿を見ると、より濃厚な 10 年後をつい つい想像もしてしまう。3 日間で終えるにはあまりにも贅沢すぎた『ROOTS66』、4 月 3 日(日)大阪城ホールでいった ん終了を迎えた。
(取材・文:阿部慎一郎)
(photo by 渡邉一生)
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